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私の十代の頃の春の初デートの話です。 ヒロインは、彼女の高校では、伝説的な美少女。放課後の帰路では、悪童達が謂集して待ち構えていたそうです。 他方、高校時代の私は、女性から誘われる立場でした。 そんな未熟な二人でしたが、(可愛いカップルね)という周囲の大人達の声も嬉しく、浜辺で“貝殻”を拾いました。 私は、彼女が拾った貝殻を、私のブルーのハンカチに包み、彼女に渡しました。 高校時代、私に好意的な女の子達は、白に加え、赤などのフェイバリットな、お気に入りのハンカチを持っていました。それで、私も、白とブルーのハンカチを持っていたのです。この時、(この子、ハンカチを一枚しか持っていない!)とも思いました。 その頃のマナーでは、デートの時のハンカチは、 @洗濯して、アイロンを掛けて返す。A手作りの小間物を添える。Bそのまま返す。C知人を介して返す。D郵送する。でした。@Aであれば脈あり。CDでは、絶望です。 ところが、彼女は、私を無視してハンカチを返してくれません。私にも欠点があります。仕方なく諦めました。 その後、私の娘が成長してから悟ったのですが、娘の恋愛事は、一家の命運を左右する重大事です。 恐らく、彼女は、直後に仔細なデートの始終を両親に話したことでしょう。 彼女の父親は、(ハンカチを二枚も持っているようなヤワな男は、相手にするな! そんな男と付き合っていたら、身の破滅だ! 闇の世界に売り飛ばされてしまうぞ!)と言って止めたのでしょう。 彼女は、親の忠告に従って、私を無視しました。でも、後に彼女は、私に未練を持っていたと聞きました。 彼女は、私のハンカチを初恋の思い出の品として、大切に持っていたのでしょう。しかし。そのハンカチも、長い歳月で朽ち果ててしまったことでしょう。
..2011/11/22(火) 22:50 No.1209
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