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[7060]   管理人      2023/01/03(火) 10:44
 2023-1月ピットイン初日その1
 


新宿ピットイン NEW YEAR SPECIAL 2023 森山威男3DAYS

2023.01.02 沖野修也(Produce, DJ) 類家心平(Tp)栗原健(Ts)平戸祐介(P)小泉P克人(B)

MCは許可を得て録音からの書き起こしですが、一言一句起こせているわけではないので、多少違うところはあるかも知れませんがご容赦ください。

ピットイン近くのホテルに荷物を置き、書き上げた年末ラブリーのレポートをアップ。新幹線の中で上げようと思ったのだが、通信環境が悪くてやたら手間取って。宿題を終えてピットインへと向かう。驚くほどたくさんの人がいて、こんな数の人をここで見るのはどれだけぶりだろう?

18時ぴったりにメンバー登場。
沖「明けましておめでとうございます。今までDJをしておりました沖野修也です。今日はですね、新年早々森山さんの3DAYSにお招きいただきまして、京都ジャズセクステットFeaturing 森山威男のコンサートを行いたいと思います。森山さんのファンの方は森山さんのトークを楽しみにして来られたと思うんですがすみません!今日は森山さんのトークはございません」客席「えええ〜」の声。沖「いや、森山さんから『今日は沖野さん仕切りだから、沖野さんが喋りなさい』を先ほど言われまして。僭越ながら森山さん、私がMCを務めさせていただきます」拍手。沖「あの、本当はトークは別料金なんです、森山さん。僕は普段DJじゃないですか、喋って下さいっていわれるんですけどDJとトークは別料金ですので、後ほどマネージャーの藤森さんに今日のギャラはDJのギャラ+トークのギャラと交渉させていただこうかと」森「もちろん」沖「僕沖野修也新宿のピットインはオーディエンスとして何度か来たことがあるんですが、なんと出演者としては今日がデビューでして」拍手。沖「この錚々たるジャズメンを従えてですね、こともあろうにDJの沖野修也がピットインデビューを本日果たすわけなんですけど、森山さん今日はすごくノリノリで」森山さんがニコニコしながらスティックを持ったまま体を左右に振る。沖「凄く貴重な一日になると思います。我々が森山さんと共演させていただいて1年くらいになるんですけど。ええ、最初は新木場にあったAGEHAという東京で一番大きなクラブで初共演させていただきまして、そのあとBLUE NOTE 東京、FUJI ROCK FESTIVAL、そしてBillboard 東京を経て新宿ピットインというジャズの聖地でこれから演奏します。皆さん最後まで楽しんで下さい。で、先ずは新年早々派手に賑やかにいきたいと思います。京都ジャズセクステットとしては今回初めて、森山さんとご一緒させていただく曲です、聴いてください、曲はEXCHANGE」

隣のOkadatoとガッツポーズをする。沖野さんは小さな四角い打楽器、マラカスじゃないけどなんていう楽器だろう、を振っている。いいねえ、このリズム、爆音の森山イズムの真骨頂みたいなアフロリズム。森山さん、なんてことなさそうにアフロをガンガン叩いているが。栗原さん左右に身体を振って飛び跳ねるみたいにして吹いているけれど、このコート着ていて暑くないんだろうか。アシンメトリーの帽子を被っていて、特注かな?なんていうスタイルなんだろう。あ、インターバルっていうか間奏に入らなかったっけ?類家さん左頬を膨らませてソロを吹く。森山さん調子よさそうだ。類家さんのソロバックで叩きまくる森山さん、毎年思うけど3日間の初日にこんな叩きまくりで心配になっちゃうよ、それも初めの曲。小泉さん弾きまくり。類家さんのバックで平戸さんも鍵盤をフリーに叩きまくっている。類家さんの方を「そろそろ・・・・」って顔で見ている森山さん、アフロズムに戻る、タララ〜とメロディーが入るが、リフを入れたかったのでは?そういう進行の取り決めはなかったのかしら。小泉さんのラメの靴に目が釘付け!スニーカーみたいだけど、全面スパンコールで覆われている。いいなぁあれ、あとでお話しするチャンスがどこで買えるのか聞いてみよう(と思って忘れた)。ピアノのソロのバックで暴れる森山さん、いやそこまで叩かなくても。バスドラとトップシンバルを叩く勢いがシンクロして強烈に襲いかかってくる。アフロリズムに戻りタララ〜!う〜ん、ドラムソロに?そして一瞬サックスの雄叫びでフレーズが切れると、森山さん手を止めて「ドラムソロするの?」って演技の顔をするがソロに。いやがってたみたいなのによくここまで叩くね。バシンバシンドカンバシンタカタドン!でソロを終え、アフロリズムに戻す。最後は振り上げたサックスに合わせてバシンと叩き終える。


 
[7061]   管理人      2023/01/03(火) 10:45
 Re:2023-1月ピットイン初日その1-2
 


沖「京都ジャズセクステットFeaturing森山威男。まずはExchangeでした」拍手拍手。「一曲目からこれで我々最後までもつんでしょうか。まずはメンバー紹介します。ピアノ平戸祐介。オンベース、小泉P克人。トランペット類家心平。そしてサックスは栗原健。オンドラムス、森山威男。森山さんせっかくなんでで一言お願いします、新年のご挨拶など」森「とうとうこの日が来てしまいました、来なきゃいいのに、来なきゃいいのにとおもってたのに来てしまいました。ええ、やっぱりね、楽しみにはしてるんですよ、毎年ピットインで年明けにできるっていうのは。これはね、やっぱり人気バンドだからできることであって、人気がなくなりゃもう(オファーが)来ないだろうと。まだやってくれって言われるってことは人気があるっていうことだなって」
大拍手。森「それでも年相応に、今月78になりますから、目もだんだん見えなくなって、耳もこっち側はあんまり聞こえないし、この頃めまいがして、昔はまっすぐ歩いてたのかな、って不思議なくらいな感じなんですよ。お酒も飲めなくなったし。呑めなくなったというより呑みたくないんですね。顔が赤くなるのがイヤになっちゃって。青くなるなら呑むんですけど。赤くなるのがイヤだなって。今日も京都SIXは」SIX、と笑いが出るが、森山さんが「京都SIX?」と沖野さんに聞くと「はい!京都SIXでございます」と返答。「何が楽しいかっていうとこの衣装なんですよね。こういうことをやっているグループって今ないんじゃないですか?こんな黒で統一してね」沖「そうですか、黒い服しか持っていないんで」森「そう?私黒い服持っていないんで昔のを出して着てきたんですけど」沖「大丈夫です、お似合いです」森「そうですか、ありがとうございます。あの、やる気だけはあるんです。だけど多々、難がありますが、そこのところはまあ、『こうやりたいんだろうだな』って想像して聴いてやってください。やる方が想像してやってますから、やる立場に立っていただいて。・・・のは沖野さんだけですね」(・・・は場内の『まだまだがんばって〜』のかけ声に消されて聞き取れず)沖「ええ、それはどういう前振りですか、もう一度紹介しますオンドラムス森山威男」小泉さんが弦をグイ〜ンと鳴らす。沖「森山さんこの新春のライブは何年やられてるんですか、ピットインで」森「僕が二十歳のころからだから、20年くらいかなぁ」沖「計算がちょっと合わないんですけど、二十歳で二十年、今年70」森「だいたいですけど」沖「ざっくりで20年ですか」森「はい」沖「そんな森山さんの新春ライブに我々が、それもトップバッターとして抜擢されたわけなんですけど、大丈夫ですかね。あの、それでは次の曲に行きたいと思います。実はですね、僕は東京クロスオーバージャズフェスティバルっていうイベントをやっておりまして、2020年7年ぶりに復活したんですが、海外アーティストが日本に招聘できないということでヘッドライナーを誰にするかすごく迷ったんです。新木場のそのAgehaという都内で一番大きいクラブで、かつて僕は板橋文夫さんとイベントをやったことがありまして。日野皓正さんは僕の友達のバンドでフィーチュアしたり。ジャズのレジェンドで、その海外アーティストに頼らない場合、ヘッドライナーはこの人以外考えられないっていうのが森山さんだったんですけど。トランペットの類家くんが森山さんと共演してたんで、類家くんからマネージャーを紹介していただいて森山さんにたどり着いたわけなんですけど。なんとですね、そのリハーサルを全部録音しましてサクセションというアルバムを出しました。一曲書き下ろしプラス、それ以外の曲は森山さんが今までリリースされてきたアルバムの中から特にクラブのDJに人気が高い曲を抜粋して、森山さんご本人を交えて京都ジャズセクステットとしてカヴァーしたんですが。そのセッションの中から聴いていただきます、曲は「KAZE」」

わ〜い、また淑ちゃんの曲だ〜!シンセサイザーで風の音を出す沖野さん。類家さんと栗原さんも風っぽい音を出す。ワルツのテーマ。なつかしいなこの曲。スタタスタタと細かく鳴るスネアの音が好き、二拍三連で鳴らすシンバルが好きだわ。ピアノソロから?誰もソロしてないみたいだけど、類家さんがチラッとピアノを振り返る。ピアノソロにシンセの風が絡む。手拍子を取りながら類家さんがピアノを覗き込む。ソロはサビのない進行なので起伏を付けるのが難しいかな。お、フリーの弾きまくりになる。すっと音量が下がりフリーっぽくベースとピアノ、風の音がからみ、ドラムもノンテンポな感じ。栗原さんはちょっと腰を曲げたり伸ばしたり軽いスクワット状態だで吹き続ける栗原さん。私はビッグバンドで座りっぱなしだから、立ってこんな風に吹ける(内容もだけど、そこは突っ込まないで)自信はないなあ、体力使いそう。ビヨ〜という音にウインドシンセが絡む。でも淑ちゃんの曲が人気だっていうのはうれしいなぁ。テーマを吹くが、このキーであってるのか?類家くんがテーマを入れる、あ、栗原さんのはハモリの音程か。キウキウ、キョキョキョ、ベースがビヨ〜ン、シンセがヒュ〜!ここからフェードアウトだね、



 
[7062]   管理人      2023/01/03(火) 10:45
 2023-1月ピットイン初日その1-3
 


沖「曲は『KAZE』でした。ありがとうございます。あの、よく僕『DJなのに何してるんですか』って訊かれるんですけど、このシンセサイザーを担当しています」と目の前のボックスを指す。「KORGからお金はもらってません、効果音担当です。そして今日の曲を選んでいます。僭越ながら僕の選曲で森山さんと共演させてもらっています。次の曲は東京で森山さんとやるのは初めてです。先日京都で次の曲を森山さんとやったんですけど、昨年亡くなられたファラオ・サンダースのカヴァーなんです。実は京都で初めて聞いて驚いたんですけど、山下洋輔トリオでファラオ・サンダースにオファーをされたとか。オファーでしたっけ、お手紙でしたっけ」森「僕のおじさんにあたる人が設計士で向こうに住んでて、僕がジャズをするのを知っていて彼もジャズが好きで、『僕はファラオ・サンダースの友達だから森山くん一度一緒にやりに来ないか』っていうので山下洋輔に話したら『おお、行こうよ行こうよ』ってじゃあみんなで手紙を書こうって、もちろん山下さんが書いたんですけど、書いたのか送ったのか良く分かりません」沖「え、っていうことは山下さんが手紙を書いたか出したかどうか分からない」森「知らないです」沖「出してないかもしれない?」森「僕はその情報を言っただけで」沖「なるほど・・・でももしかしたら山下洋輔トリオとファラオ・サンダースの夢の共演があったかも知れないんですね」森「そうですね」沖「残念なことに去年ファラオ・サンダースは亡くなってしまったんですが、なんと今日は息子さんのトモキ・サンダースさんが飛び入りをしてくれる予定だったんですが、残念ながら体調を崩してしまったみたいで。本当なら「トモキ・サンダース!」「おおお〜」ってしたかったんですけど。来年はまたぜひ共演の機会を作って下さい。我々6人でビシッと演奏したいと思います、ファラオ・サンダースの名曲。僕が30年渋谷でやっているThe roomっていうクラブでも、最大のヒット曲として知られています。『You gotta have to freedom』」

ファラオ・サンダースと言えばこの曲だよね。レポートを書くときにもう一度聴いてみようと思っていろいろ検索したけど、昔の私が知ってるのは女声コーラスが入ってるヤツで、出てくるのがちょっと違った。ピアノソロ聴いてて、あ、こんな進行なんだ。森山さんが叩くイメージはなかったけど、こうやってインストで聴いてみるとまたイメージが違うわ。あれ?類家さんのソロじゃないのかな、ピアノソロが続いてる?いい感じ。類家さんニコニコしながら身体を揺すってる。トランペットとテナーのリフが入り、類家さんのソロに移る。みんな黒い服だけどそれぞれに個性があって面白い。森山さんこんな曲も叩けるんだ〜って、失礼かな。でも面白い。サックスを振り下ろすのを合図にしてバシン、その後ひと叩きしてエンディングのマウントを取る森山さん。エルヴィンバンドで最後の一音を誰が出すか競争の短いのみたい。拍手、歓声。
沖「森山威男さんを迎えての、ファラオサンダースYou gott have to freedomを聴いていただきました。森山さん来年是非トモキくんとやって下さい。そして一部最後の曲になりますが、これはアルバムサクセションに収録されている曲です。坂本九さんの『見上げてご覧夜の星を』なんですが、森山さんこの曲はピットインで演奏されたことあります?」森「あります」沖「じゃあご存知の方も。森山さんと坂本九さんはもともとどこのバーでしたっけ」森「いえいえ、私が大学に受かって、東京へ出てきて、ジャズをやりたいなって最初いったのがジャズ喫茶ACB。坂本さんはそこのボーヤをやってたんです。いつも最後に一曲歌わせてもらってた子がとても印象的だったんです。子、っていっても同じ年だったんですけどね。非常に印象的だった子が有名になって後に歌手になった時に、僕はバックでオーケストラをやってたんです。その時は感動して『おおっ』と涙を流しました」沖「そんなエピソードがある曲で一部を終わりたいと思います。京都ジャズセクステットfeatureing 森山威男、見上げてご覧夜の星を」

テナーのテーマに類家さんが絡む。栗原さんのソロ、しみじみしたいところにApple Watchに電話の着信があったり、「音の大きな環境です」と知らせてきたり、毎時50分に座りっぱなしだと「立って動きなさい」という指令が出てきたりでうるさい、通知を切る方法を調べなきゃ。ブラシで暴れ出す森山さん。テーマを吹くテナーの栗原さんのバックで好きなように吹いて絡む類家くん。エンディングまでのカデンツァはテナーで。マレットに持ち替える森山さん、入るかと思ったらカデンツァをしっかり盛り上げてからのエンディングのフェードアウト。感動的でしたぁ・・・

沖「ありがとうございました、見上げてご覧夜の星を。ピアノ平戸祐介、ベースは小泉P克人。トランペット類家心平。サックスは栗原健。そしてオンドラムス、森山威男。ありがとうございました、一部はこんな感じでお送りしました。最初の曲exchangeは森山さんの曲ですけど初めて、You gott have to freedomも東京では初めてやらせてもらいました。二部もみなさんお待ちかねのあの曲もやりますので最後まで楽しんで下さい。KYOTO JAZZ SEXTET featuring 森山威男!ありがとうございました」



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