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[7075]   管理人      2023/06/26(月) 22:46
 2023.06.25富士ケルン 二日目1部
 


2023.6.25 Köln@富士市
中山拓海(ss.as) 川嶋哲郎(ts) 田中信正(p) 冨樫マコト(b)

2daysなら絶対二日とも行くのに、初日が父の納骨に重なってしまった・・・泣く泣く(おい!)断念。すっとんで行ったら間に合ったんだけど,息子も帰ってきてたんで夕食をともにするために。
富士市は毎月診察に行っているクリニックがあるのだが、その他で新富士駅に降りるのは初めてかも。タクシーに乗ったら、だいぶ近くなってから運転手さんが「実車にするのを忘れてました」って、えらく安い乗車料金で到着してしまった。店の前はプチトマトがたくさんの種類がなっていて、これを食べ比べるのも楽しそう、と思ってしまった。我が家のバルコニーのプチトマトとは全然勢いが違う。
リハーサルでBessie’s Blues が聞こえてくる。前で待っているとメンバーが出てきた、そういえば川嶋さんだけ顔を見なかった気がする。カウンターの中の女性から「塩之谷さん!昔ブランフォードマルサリスを一緒にブルーノートで聴きました!」って言われた〜、けど、いつどこのブルーノートだか?名古屋?東京?大阪か、福岡でも行ったもんなぁ。大阪ではブルーノートからヒルトンホテルまで、私がBranford 、オットがKenny Kirklandと並んで話しながら歩いたという記憶・・・Kenny Kirklandを最後に聴いたのは福岡のブルーノート、そのあと夜中まで話し込んだかな。でも、記憶力の悪さに我ながら呆れてしまう。お腹がすいてビーフカレーの「赤幸」をいただくがホントに辛かった、赤辛じゃないのかと思ってしまったがおいしかった。

18時12分スタート。さてスタート、と思ったらノブ君が「待って待って待って〜」と、譜面をバサバサ。川嶋さんの組曲かな?と思ったらLove Supremeだ。テーマからノブ君へ。川嶋さんはいつものようにリードの調整を細かくしている。拓海くんはノブ君を見てニッコリしたり森山さんを見て頷いたり、楽しそうな表情がクルクル変わるのがかわいい。ノブ君のピアノフレーズがカラフルに聞こえてくる、なんか、音が立ちのぼってくるのがパステルカラーで見えるような気がする。川嶋さんが下手に下がる。マコトくんがイイ感じにノって弦を弾く、まだ20才そこそこでしょ?この子は間違いなく日本ジャズ界を引っぱる存在になるな、と思った。拓海くんのソロ、なんかアルト変わった?新しい?ってライブ後に訊くの忘れた。フレーズに被せて、あ、川嶋さんがマイク持って歌い始める。A Love Supremeを拓海くんも歌う。あれ?川嶋さんソロはないんかい〜?組曲の進行も何か意外な感じが続く、むむむ、この意図は何だろう?で、Apple Watchが「音の大きな環境です」私が自分一人でテナー吹いてても出るアラート、それこそうるさいな。川嶋さん拓海くん二人のフロントのフーガ、と思ったら合図してトリオが入りコルトレーンの組曲に戻ったぞ。何ともマニアックな・・・・。ノブ君ソロへ森山さんのレガートと左手のスネアの細かい連打が心地よい。ノブ君のフレーズおもしろいと思ったら拓海くんが振り返ってかけ声をかける。ノブ君のフレーズに森山さんが反応してバシーン!フロント二人も楽しそうな顔をして振り返る。ノブ君が顔を上げてフロントを見る、まだ弾かせるつもりだよこりゃ。ノブ君の顔が「お願い〜」調になる、川嶋さんが入る。拓海くん嬉し楽し、って顔。なんかマコトくんに耳打ちをして打ち合わせてる。ううん、いいなぁ川嶋ソロ、キウキウキウ〜と高音を吹きまくり、はじめて連れてきた友人もとても楽しそうに聴いてくれている、よかった。森山さんもキウキウキウのバックで叩きまくり、拓海くんも大笑いで歓声をあげる。目配せをして森山さんにソロを振る拓海くん。ドラムソロ、見守る4人の表情がなんともたのしそう。お、第3部に入ったね。拓海くんソプラノを持つ、アルトと両方吹くのか?ローランドカーク奏法?と期待するがなかなか・・・ソプラノ吹き、またアルト吹き、やるのかなぁ・・・ おっ!川嶋さんが横からにこにこしながらテナーも差し出す、写真撮り損ねた!
なんだろう、やっぱりこの居心地がいいわぁ。みんな自信を持ってこの場にいてこの音を出している、胸にどストライク。この川嶋さんのソロも、森山さんの方を窺って吹き始めるが川嶋さんと森山さんのデュオとなる。後ろで見ている三人の表情も楽しく、真剣に聴いているだけでなく楽しんでいるのが良く分かる。川嶋さんが吹き終わってまたなんと楽しうれし、充実したはち切れんばかりの笑顔。見て聴いているこっちもうれしくなる。拓海くんがベースソロに振る。このマコトくんの度胸もすごい。ノブ君頭を下げて聴いている。さてどうやって戻していくか?でもベースの弦を弾くばかりではなくてちゃんと静寂を使い分けるというか、空間の広がりを意識して展開していくベースソロ、大したもんだ!そしてノブ君へ渡す、川嶋さんマコトくんを振り返って拍手する。ノブ君のソロピアノ、単に至上の愛じゃないなあ、これどういう組曲なのかしらんと思うくらいの発展性。ずっと以前に森山さんが「俺はコルトレーンの音楽をやりたいんじゃない、コルトレーンが生きて聴いていたら『俺もこういうのがやりたかった』ってくやしがるくらいの音楽をやりたいんだ」っておっしゃってた(と思う)のを思い出した。拓海くんのアルトソロ、森山さんはじっと聴いている。いい音だなぁ。5人の音が絡み合って、森山さんのロールがドロロロロ。

そろそろ4部かな?フロント二人が絡み合って、リズムセクションが流れるようにサウンドをつけて行く。なんか組曲から、ノブ君が弾きまくり、森山さんも叩きまくりだけど流してるような。森山さんがマイクを持って挨拶。

「ありがとうございます。曲はLove Supreme、コルトレーンでした。私ごとですが、私はずいぶん奥手でして、ジャズを初めて聴いたのはずっとあとでした。大学2年生の時に加古隆に『ジャズ聴きにいかへん?』って誘われて、新宿のジャズ喫茶でVillage VanguardのコルトレーンのSoftlyを聴いたら、こんなうるさいのを聴く人がいるのかなぁと思ったんですけど(いや森山バンドのSoftlyの方がよっぽどうるさいわね)、山下洋輔とやることになったらジャズじゃない音楽をやることになりました。ピアノ田中信正。・・・・ベース、冨樫マコト!アルトサックス中山拓海。テナーサックスは川嶋哲郎です。自分の名前忘れてました。森山威男でございます。やる前はこんなハードな演奏はできそうもないと思うんですけど、叩きはじめるとあと5年はできそうな気がします」大拍手。「ありがとうございました。少し休んで2部をはじめます」
 
[7076]   管理人      2023/06/27(火) 17:58
 2023.06.25富士ケルン 二日目 2部
 


森山さんシャツを着替えて濃いめのブルーに黒の柄、昔よく着ていらしたやつだ、alaのジャズナイトのポスターにもなったやつ、なつかしい。音合わせしてノブ君ソロから。川嶋さんが譜面台を低くしてくれたのでマコトくんがよく見える。さてノブ君は何をしたいのかな、何を弾き始めるんだろう?このキーは、渡良瀬?って言ってもまだそこまでは行ってないか。あ、やっぱりそうだった、当たってたうれしいな。森山さんがシンバルを鳴らし始める。ちょっとテンポが速いなと思うけど、ノブ君の黒鍵の鳴らし方がかわいい(手元は見えないけどこの曲は前半ほぼ黒鍵しか押さえてないと思う)。誰が吹くの?拓海くんがソプラノを持ってソロをはじめる。う、運指で見える音と聞こえてくる音のギャップが・・・サックスはじめて約10年、頭の中のキーが普段B♭になってるんだけど、昔ピアノで散々弾いてたこの曲を聴くとキーがCに戻ってる、でも音が分かったからって吹けるわけじゃないんだけど。ノブ君のバッキングがかわいい。川嶋さんが舞台の下手に立っているので必然的にソロはノブ君へ。この3拍フレーズいいなぁ。川の流れというよりアユが跳びはねているみたいにキラキラ水滴が見えるような。渡良瀬川に鮎はいるんだろうか?調べてみたら渡良瀬川で釣れる魚の筆頭は鮎で、この日6月25日が渡良瀬川の鮎釣り解禁日とな。川嶋さんが戻ってきた、サックス抱えて頷いている。ふっと川嶋さんを見上げるノブ君。テナーのいいサウンドだ。森山さんがにこにこ叩きながら後ろにいる拓海くんを振り返る。「大人になったら旅に出る〜」と丸山繁雄先生の歌詞が頭の中をよぎる。

「板橋文夫の『ワタラセ』でした。多分渡良瀬は板橋より私の方がやってるんじゃないですかね」うんうん。「最初にこの曲を板橋に作ってもらった時は井上淑彦とのカルテットだったんです。井上が『この曲の進行が・・・』とか言って解説を求めると板橋が『夕日だよ、夕日!』って、まさにイメージで曲を書くんですね。・・・次の曲は、山下洋輔とレコーディングした武田和命のGentle Novemberっていうレコードの一曲目でやってるTadd DameronのSoul Trainという曲です。昨日の打ち上げの時にどうしてもやらせてくださいっていうので」

いいねぇ、そうやって曲を提案して持ってきて自分のホームグラウンドでできるっていうのが。美しいバラード。聴いたことあるなぁって思うけど。テーマのサビは川嶋さんかな?またこれがハマるんだなぁ・・・いいなぁー〜ノブ君のソロもきっといいぞ。マコトくんのバッキングも渋いわぁ。ミックスナッツのアーモンドをかじったら頭に音が響くー。ノブ君のソロまたかわいく、ノブ君らしいキラキラした音をうまくベースがまとめてる、マコトくんいいなぁ・・・サビに入り拓海くんが「ヒュー!」と声をかける。森山さんのブラシワークが素敵。拓海くん、このバンドでやりたかった、というより聴きたかった、んじゃないかなぁ(笑)って感じ。次のソロ誰が?あ、いやちゃんと拓海くんが吹き始めたわ。で、サビから川嶋さんに渡す。いやまたこれが渋いんだわ。拓海くん幸せで泣きそうな顔に見えるけど。引っ掛けの指の合図をしてサビからテーマに戻る、エンディングをノブ君に。


ええっもういきなりサンライズに入る?もう一杯頼みに行こうと思ったけど行けず、しょうがないなぁ。マコトくんがつま先でテンポ踏みながら弾くが、いやこのラフないでたちで靴が革靴なのが意外だわ。川嶋ソロ、はじめて森山ジャズを最前列で聴く友人がにこにこ楽しそうに聴いていてくれるのでうれしい。川嶋ソロの合いの手を拓海くんが声や身振りで。いや表情がくるくる替わって森山さんを見たりオッという顔をしたりノブ君を振り返ったり忙しい。川嶋さんソロ渋い、森山さんがシンバルを大きくひっぱたく。まだ吹くか、1コーラス突っ込む、まだ吹くか〜!森山さんエアドラムになる、場内笑い、気を取り直して叩きはじめる、拓海くん「イエーイ」とか言ってないでソロ吹け!ああ、私には森山バンドのサウンドが必要なんだなぁ。なんだろう、生き返った気分。森山さんがスティックを打ち合わせてリズムリフを曲の頭から。ノブ君を見てリフを合わせてノブ君に振る。川嶋さん踊る。ノブ君マコトくんデュオ。ノブ君のフレーズ、「メリーさんの羊」?「人生楽ありゃ苦もあるさ」?ノブ君ワールド、さて次に何が飛び出るか、振れ幅が大きすぎておもしろい。みんながサビから戻る、テーマに戻るかと思ったらもっとやれと森山さんがドラムであおる、でもドラムソロもなしで終わりのテーマもなく終わっちゃった、最近このパターン多いね!なんじゃこりゃ。「まぁお囃子みたいなもんですよ」え?「聞くところによりますとケルンのオーナーさんはベースをやられるということなんで」とオーナーと奥様が登場。

おお、Hush-a-byeかと思ったが、Bluesだ、いいねぇ、楽しそう。ピアノのバッキングに合わせたフレーズを繰り出す拓海くん。いや、楽しそう、よくスウィングしている。この曲なんだったっけ、引っかかってる、くやしい・・・あ、Bessie’sBluesじゃんねぇ。いや楽しそう、森山さんのスネアのスタタスタタが軽快に響く。

メンバー紹介、「テナーサックス・・・・」おーい。「・・・・・・川嶋哲郎。田中信正。中山拓海。ベースが・・・・マコト」川嶋さんが「ト」「教えて?」「冨樫」「冨樫マコト!・・・家では誰とも話さなくて、妻と二人きりで、『おはよう』っていっても聞こえてないんです。私の声も小さくなって。・・・・えー、今日は楽しかったです。ありがとうございました。私のリクエストでグッドバイを」

ノブ君のソロ。キラキラ系かと思ったら低音からはじめる。どうしたらこんな風なサウンドを、流れるような・・・いや言葉にできない多彩なドラマチックなピアノサウンドになるんだろう。イントロからテーマ、みんな聴き入ってるみたい。サビから入るのは誰?川嶋さんが戻ってきた。あ、拓海くんが吹くのか、ベースドラムがつける。終わりの8小節を川嶋さん。誰がソロ?フロント二人が譲り合っていなくなってしまう、マコトくんがソロへ。あれ?ベースソロからって今まであったかなぁ。うーん、サックスソロなしでテーマ後半に戻る?ちょっと手抜き過ぎない?って私の感覚まちがってますか?その分ドラムのエンディングが派手。「ありがとうございました〜!」アンコールの拍手が鳴り響くが場内明るくなってBGMがかかる。ああ、楽しかった!



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