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[6875]   管理人      2019/09/20(金) 12:11
 新宿ピットイン二日目 1部 A
 


「産みの苦しみを感じていたのは私だけかも知れない。今日は年寄りをいたわろうって言ってたんじゃなかったでしたっけ、あ〜情けない。昔勝沼町で暮らしてまして、小学校6年まで勝沼にいたんですけど。父親が歯医者をしてまして、映画館の隣にあった歯医者だったので『威男ちゃんはいつでも来ていいから』っって、いつも出入りしてました。秋になると沢下りって言ってね、松の葉っぱの上をだ〜って滑るんですよ。夏は桟橋を外して川を下ってましたけど、元に戻しておかなかったから、あの桟橋どこに流れて行ったんでしょうね。戦後すぐだったからか歯医者でお金がなかったからか、朝食はトースト1枚だけで、バターを1cm角ぐらいのを薄く伸ばしてお茶は紅茶だけでしたね。中学の時はお弁当を持ってこない生徒もクラスに3人くらいいましたよ。お昼になると校庭で遊んでいてね。母親の作った甘酒をちょっと飲んだら美味しくてね、母親が仕事に行っている間にちょっと飲んで、またちょっと飲んで、ってしていたらどれくらい減ったかがわからなくて、母親が帰ってきてからお母ちゃんに『威男け!』って怒られると倒れてしまうんです。歯医者からちょっとお金をくすねて、駄菓子屋のくじが引きたくてね、引いたらなんと特賞が当たっちゃって、見たこともないけん玉だったんですよ。うれしくてね、ぶどう橋っていう橋のところでずっと練習していて、だんだん山に日が落ちて暗くなってきてどうしようかと思って、隠しておくとかいう知恵も回らないので、橋の上から捨てて泣きながら帰ってきました。山下トリオで勢いよく叩いていても、頭の中にはおじいちゃんの歌っていた浪曲とか、歌謡曲とか、童謡が流れていたんです。頭の中では本編と関係なくメロディーが流れていたんです」今日は瞳ちゃんが音程を出してくれたのでそのまま「ふるさと」を歌い出す。1コーラスも歌わず瞳ちゃんに後半を任せて佐藤君がメロディーを弾き始める。ドラムのブラシソロから、最後は歌いながらブラシで暴れまくる。
森「打楽器が二人やったところで、もう一人の打楽器というと田中さんですね。えー、田中さんにも生い立ちとかの中で思い出とか思い入れとかあったんでしょ、急に今のままじゃないもんね」笑い。森「田中さんとお見合いをしようとしたら田中さんは『私はこういうものです』って、どう自己紹介するんですか」田「ピアノが好きで、・・・・キティちゃんが好きで・・・」振られるぞ。森「キティちゃんの前に好きになったものって何ですか」田「はまるんですよ、いろいろ。ヨガしたり」森「あったねえ。今はヨガしてないの?」田「今はヨガしてないです」森「そういうのって、僕らがメンコ集めたり記念切手集めたりするのと一緒かしら、なんか趣味が」田「歌が好きだったんですよ」森「そうでしょう、声がいいもん」いつもの答えに間が空く田中さんらしくなく即座に「いやいやいや」と強力に否定。「変声期が来ていやになってやめちゃったんですけど、小林幸子とかすごい好きで」森「外に写真があって『あ、これ田中さんだ』と思ったら海老蔵だったけど」場内大受け。「じゃあ、歌は勉強しなくてピアノは練習した」田「エレクトーンずっとやってて、音大受けるのにピアノを始めたんですが」森「エレクトーンをやってたとは思えないような力強さですね。なんか、エレクトーンの鍵盤なんか割っちゃうんじゃないですか」田「その頃は合わせてやってました」森「ちゃんとしたピアノ、ソナタとかそういうところから始めたわけじゃないんですね」田「そうじゃないんですね、ポピュラー音楽とかやってました」森「昔やった時月光なんか弾いてくれたじゃないですか」田「それはピアノを始めてから」森「なんか一曲お願いしていいでしょうか?・・・コンチェルトとか」ノブ君がイヤイヤイヤ、と手を左右に振る、森「お願いします!」
から、昨日と同じクラシックメドレーのハッシャバイ。キーはどうなってるんだろう?いやあ、お腹の皮がよじれる。ノクターンとか、葬送行進曲とか、月光とか、何曲くらい出てきたのかな〜。川嶋さんニコニコ笑って見ている、佐藤くんはのけぞって大きな口を開けて膝を打って笑っている。あとでノブ君が「アーラでもこれやるんですかぁ?」って聞いたら森山さん「当たり前じゃないか、そのために呼ぶんだから」だって。この録音聴きながら歩いていたら笑えて笑えて、今書いてる新幹線の中でも変な人みたいになってる。落語でも聴いてる人みたいに。初日の夜、「こんなことできるの田中さんしかいない」って佐藤くんが激賞。森山さんも「コミックバンドが上手くなかったら笑えないんだよ。うまいからおかしいんだよね」と。まだ間に合うからぜひアーラに聴きに来てください。終わって場内は大拍手。森「初めて聴きました」場内からは昨日も聴いてた人から「え〜」の声。森「こっちの方が本当にやりたいことなんでしょう」ウケまくり。森「本当はこっちの人なんでしょう?・・・素晴らしいね。また聴きたくなりました。他の曲もぜひ練習してください。佐藤允彦さんが言ってましたよ、『田中さんは課題を出して、練習して来てっていうと全く違う曲に書き換えて全部譜面を起こして持ってくる、そんなの俺には弾けねえよ』って。いろんな才能がありますね、ありがとうございました」
ロールドロロロロ、パシン!TAKE(竹)が始まる。テーマスピーディーに。銅羅の音が効果的だ。佐藤君ソロ、片足をあげて蛇腹をひきのばすアクションがかっこいい。ノブ君のグリッサンドバッキングが効果的。ファイアーさんソロ。川嶋さんに目配せして川嶋さんが入る。二人のバトルが始まる。うおぉ、この迫力のテナー、この指の速さ。うんうん、かっこいいバトルだぞ、素敵。二人を見据えて時々シンバルをものすごい勢いで叩く森山さん。テーマリフがバッチリ決まる、ノブ君が弾き始める。ひょぇぇぇのノブソロ、森山さんバシン!と叩き止めて瞳ちゃんを指す、瞳ちゃんとノブ君の方を交互に見ながらデュオを楽しそうに聴く森山さん。ノブ君暴走。瞳ちゃん頑張って対戦する。二人でやり切った感のあるデュオ。森山さんのドラムソロ、叩きまくりからまたロックになるけど瞳ちゃんがリズムパターンを出して、全員でテーマに戻る。いや素晴らしい曲だ、そして森山さんの炸裂ぶりも!テーマ続く、ハイハットがシャワワ〜、エンディングにノブ君がガンガン、本当にかっこいい!「ありがとうございました、相川瞳です。川嶋哲郎。渡辺ファイアー。佐藤芳明。田中信正。加藤真一。少し休憩します」珍しくペットボトルの水を飲む森山さん。



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