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[7055]   管理人      2023/01/01(日) 22:13
 2022年ラブリー初日
 


2022年12月28日 Jazz inn Lovely 初日 中山拓海(as)川嶋哲郎(ts)田中信正(p)冨樫マコト(b)

水曜日はどうしても仕事が終わるのが19時になるので、新幹線に乗ってラブリーに着けるのは 2部からだなぁ・・・年末で忙しいし、と思っていたらなんと18時半に病院を出られた!19時前の新幹線に飛び乗って、ラブリーに入れたのが20時前、ラッキー!あ、一部は川嶋さんの組曲だ。これは今、夏のあたりだな、しめしめ。曲の間に解説もないので、区切りまで待たなければ・・・と入り口に立って聴く。しかし、メモが取れないのでレポートは2部からになるか。テーマをヴォーカルでとはまた冒険だねぇ。やっと席に着けたのでメモを出す。エンディング前に、「終わりたくない!まだ続けていたい!」感極まって涙ぐんでいる川嶋さん、台詞が続かない、「叫びたい!」でウォーと叫ぶ、心からの叫びだ。自分の曲を演奏していて泣けるなんて、本当に幸せを感じているんだね。

20:40 、Bessie’s blues から。Apple Watchがすぐに「音の大きな環境にいます」と警告を出してくる、知ってるし。なんか森山さんがペロリと舌を出す、ちょっとごまかしたか?拓海くんと目が合って笑う。川嶋さんのソロ、キウキウキウ〜!拓海くん楽しそう。すごくオーソドックスなブルースフレーズで締める川嶋さん。ソプラノでソロを吹き始める拓海くん。森山さん楽しそうに叩きまくる。冨樫くんは笑顔で黙々と弦を弾く。拓海くんは「吹ききった!」という表情。ノブ君がフリーのピアノソロ、「お正月には凧上げて〜」のフレーズ、笑いを誘う。「運命」も出た!どうやって戻すんだ!?今まで聴いた中でもっとも奇想天外な展開だったかも、もうなんだこのノブマサのピアノの振れ具合は。なんとかテーマに戻るがあっけにとられるフレージングの一人舞台。この人のアタマの中味はどうなってるんだろうと毎回思うが、今日はその思いを一段と強くしたわ。

森「川嶋さん選曲ということは、森山さんご推薦ということです。知ってる曲しかできないんですが、知ってる曲が少なすぎるんですね。田中さんよくあんなデタラメができますね。ブルースでも何でもないですね。コルトレーンのグループにその昔田中さんみたいな人がいて今みたいなことをやったら、コルトレーンはどういう反応をしたでしょうね。凄く面白がってビヤ〜っと吹いちゃうのかな。とにかく変わった人ですね」客席大ウケ、手を叩いて笑う。森「田中さんのご趣味はなんですか」信「・・・・ないかも・・・」森「ない!音楽のことしか考えてないの?」信「お風呂、銭湯とか」森「お風呂好きなの、へぇ〜!僕はお風呂に長く入っていると溺れるような気がして、怖いんですよ。あんまり好きじゃないね、そわそわしてきて早く出ちゃう。長く入るタイプですか」、長く漬かる方?」信「洗って入って、出たら髪の毛剃って」森「剃るところいっぱいあるんだ。ちなみに何で髪の毛剃ることにしたんですか」信「気持ちいいから」森「昔ユルブリンナーっていう凄い俳優さんがいましたね、なんであんな頭にするんだろう、凄いハンサムなのにって思ったんですけど、田中さんにも同じ事を思ったんですよ、顔立ち凄く良いのになんでこの上(首から上)ないんだろう、もしかしてカツラかぶるためなんじゃないかって」信「アハハハ」森「川嶋さん次は何ですか」川「Mr.P.C.です」森「ポールチェンバース」知ってるんじゃん。森「やります!」

アルトソロから、良いソロだわ。川嶋ソロへ。スピーディーなドラムとマッチング。ゆったり叩いているようだけれどやっぱりスピーディー、このリズム感は何だろう、とても心地よいわ、すばらしい。ノブ君ソロ、3拍フレーズで押していく、虚無僧みたいだな、しかしまあ。川嶋さんがドラムソロへと目で振るが、一瞬森山さんが恨めしそうな顔をしたのを見逃さない、でもしかしドラムソロがないって言うわけにも行かない曲だよね。パラディドルがすばらしい、マコトくん「う〜ん」と唸るような顔で聴いている。全員で森山さんを見つめている。川嶋さんが合図してテーマに戻る森山さんが大きくスティックを振り上げてエンディングに。

「あと5年も経ちゃあ、77,8の頃は良かったなぁって思うんでしょうなぁ。みんな知ってる人元気にしてるんでしょうねぇ。日野晧正、山下洋輔、佐藤允彦、みんな年上だよ。渡辺貞夫さんまだライブやってるんだよね。すごいねえ。穐吉敏子さんこの前日本に来たのが最後にするんだって、97?(いえ92才らしいです)。すごいよ。・・・うちの母親がなくなる前に入院していた時に見舞いに行ったとき、「威男、いくつになるで」「65だよ」「いいねぇ、若い人は」こうみると、みなさん息子ぐらいの年だもんね」とミュージシャンを見て。マコトくんをさして「孫くらいなもんだね、21だっていうんだもの!私21なんてときはまだ受験勉強してましたよ、皆さん21才の頃は何してました?」私が21才の時何してたかって考えたら、ちょうど21才の今日!森山さんのライブを初めてライブで聴いた日!森山威男カルテット、板橋文夫、望月英明、井上淑彦だった!ラブリーの前でうちのバンドのカルテットの全員が緊張して立って待ってた!!「拓海さんは21の頃は何してました、大学?」拓「大学です」森「もうジャズやってました?」拓「やってました」森「いいねぇ。私なんて21才の頃はオーケストラでシンバル叩いて、『ジャズマンになりたい』ってなれるわけないって。あ〜あ。・・・でも若いときばかりが良いんじゃないよ、動きも喋りも考えも年を取るんでね、この頃年とって思うよ、うん。まあ、若いときは若いときの楽しみがあって、年をとったら年をとったで楽しんでます」拍手。森「山下洋輔はこういう話はしないんですか、いっしょにやってたんでしょう」と川嶋さんへ。川「まぁ、そうですね」森「こう言う話は、年をとったとか言わないんですか。『次の曲は・・』とか襟を正してお話になられる。ヒヒヒ。全然話が合わないもんね。山下洋輔に来てもらって弾いてもらったらどうするんだろう、(やったこと)ないですねぇ」いえ、ラブリーでの共演歴ありますよ!ノブ君連れて聴きにきたもん。「飛び入りってのはないよね」いえいえ、飛び入りじゃなくてちゃんと企画ライブでした!「飛び入りでやってもらうっていうのはありかなぁ。一緒にやるときは『やる』って構えてるからねぇ」あ、構えずに気楽になさりたいんですね。「前の日から来て練習してるんだもん。あんな人だとは思わなかった」大笑い、「ガリ勉みたいで気持ち悪いよねぇ」なんですかそのウケ狙いは。「いいかげん覚悟決めれば良いのに。あ〜あ。・・・・」突然川嶋さんの顔を見て「何やるの?」川「はい、コルトレーンのナンバーをお送りします。多分森山さんはあまりやったことがないと思いますが、Dear Loadという非常に良い曲をやりたいと思います」


 
[7056]   管理人      2023/01/01(日) 22:13
 2022年ラブリー初日 その2
 


すみません、不勉強でこの曲初めて聴くかも。サックス2本のアンサンブルのテーマ。Bass soloから。しかしよく歌っているソロだよね、21才?先行き長いなあ、あと何十年も弾けるね、拓海くんとも思うと、日本のジャズ界も安泰だ、そうか、彼が私の歳になるときは確実に私はこの世にいないわ。ノブ君と二人でアンサンブルを続ける、すばらしい。何にしても、この瞬間ここにいられることに感謝するわ。ノブ君のソロ。そこにサックスが加わってテーマに戻る。

森「皆さん練習はどれくらいなさるんですか?」冨「30秒だけっていうときもあれば、一日中弾いているときもあります」森「やらなきゃいけないと思ってやってるんですか、それとも興に乗ってやっているんですか」冨「ヒマだなっていうときはそういうこともあります」森「中山さんは」中「日々の課題みたいなものは設けないようにしています。これをやってノルマ達成、みたいなものは」森「川嶋さんは」川「練習が一番好きなんです」森「そうでしょう」川「人前でやるより練習が好きで、それがやりたくて会社を辞めたんです。最近はトランペットを練習しています」え!森「ピアノじゃないの」川「ピアノは教えるときに使うんで。トランペットを本当はやりたかったんですけど、ハイノートが出ないからお前はサックスへ行けってそれで泣く泣く。あ、エリックさんにマウスピースもらったんですよ。ハイノート出ないって言ったら『これでやるといいよ』って」森「へぇ〜」川「あのですね、最近分かったんですけど、唇じゃなかったんですよ、喉とか内側の問題だったんですね。中学生とか小学生は唇だけで何とかしようと思うんですよ。僕は唇がぶ厚いんで音が出にくいんで、最近音が普通に出るようになってきまして」森「信じられないね、練習が好きだから今度は別の楽器をやってみようだなんて」川「あの、トランペットとかやってみたくないですか」と森山さんに訊く。川「ぼく、オカリナトロンボーンっての始めたんです」どんな楽器なんだろう?森「なんにでも興味を示してやってみたくなるんですか」川「いや、さっきも言ったように涙が出るかどうかが基準なんです」森「歌はどうなんですか」川「ジェームスブラウンとか大好きで、泣けるかどうかが基準なんですけど最近泣ける歌になかなか出会わなくて・・・森山さんのドラムでは泣けます!」森「ぼくは本当に練習がキライでね。勉強もそうですよ。僕の兄貴は勉強ができてね。だいたい兄は学年でトップで、ぼくは10クラスあるうちのだいたい真ん中より下だからね。兄貴に分からないところを訊くと教えてくれる前になんだかかんだか言われてね、最後には『威男は勉強が面白くないのか』って。兄貴は勉強が面白くて仕方ないんです。学校から帰ってくると早く自分の勉強をしたくて。『ごはんだよ』って言われるまで勉強してるんです」川「僕は勉強はダメでしたけど」森「タイプが似てるんでしょう」川「練習に関してはそうですね」森「田中さんはどうですか」信「最近は無音練習にハマってて。ハンマーがついてるエレピでハンマーだけ動かして音が出ないっていう」森「音なしで練習するんですか、本田竹広がやってたよ」信「その話を聞いて」川「紙鍵盤ってあるじゃないですか、あれで練習した子どもはうまくなるっていう説があるんですよ、ピアノって、ドレミって弾いて」ノブ君がドレミ、を弾く。川「タララ、って教えてくれる楽器だから、タララ」ミの音がちょっとずれて笑う川嶋さん。もう一度「タララ」と歌い、川「自分で音階を作る楽器だから、金持ちはダメだって」森「頭の中で音を作らなきゃいけないってことね」川「そういう説があります」森「俺もやるよ、ドラム叩いて音が出ないっていう、なんでも俺に話を持って行くけど」時々やるヤツですね。川「あれは最高です」森「では次の曲に期待しましょう、次は何ですか」川「コルトレーンといえばインプレッションズです」

拓海くんやるなぁ。いいぞいいぞ、ドライブ感があって。いつもなら川嶋さんが吹くようなソロフレーズ。川嶋さん楽しそう。ノブ君にソロを振る。座って息をつく拓海くん。森山さんおちゃらけドラムに、川嶋さんが笑う。この曲はいつものステージの流れなら「サンライズ」の代わりだね、と思ったらサンライズのフレーズを一瞬入れるノブ君、笑い。森山さん一瞬切って森山さんまでサンライズのリズムパターンを入れたりして。川嶋さんなんて楽しそうなんだ、満を持して
登場。いつの間にかサンライズになっているぞ、いや進行が違うはずなんだけど・・・インプレッションズはAABA、サンライズはAABCのはずだがベースはどっちを弾いてるんだ?ドーン、パーン、ドンドンパーンのやけくそリズム。何だこのノブ君の自由度は?もうほとんどサンライズ。あ、最後のテーマまで行かずに終わっちゃった・・・結局やっぱりサンライズでした!

川嶋さんのアドリブスキャットから始まるHush-a-bye。最初はキーが合ってるか?って心配したけどさすがだね。森山さんもサビで歌う、1コーラス歌ったところでテナーでテーマを吹き始める。サビは拓海くん。ベースソロに振る川嶋さん。しかし、このバンドますます自由度が上がった気がするなぁ、このFlexibility。ベースソロ長いぞ、サビで森山さんも歌う。アルトソロに。Mr.P.C.のフレーズを入れる拓海くん。あ、このフレーズなんだったかな。楽しいライブ。拓海くんから川嶋さんへ。サビでノブ君へ振るのかな?8バースへ?テナーとピアノの8Barsってなんだろ?いままであんまり聴いた事ないけど面白い。いきなりアタマから川嶋さんがスキャットで歌いながらノブ君にマイクを振ると「ヤだぁ〜」と拒絶、笑いがおきる。川嶋さんと拓海くんのヴォーカルバトルになる、二人とも歌よりサックスの方がうまいはずだが・・・もっとFlexibleになってる、ななんだ、絶叫も入り、なんだなんだ!サビからテーマを歌い始め、サックスでテーマに戻る川嶋さん、それにアルトで絡む拓海くん。エンディングへ。うひゃひゃ。


「川嶋哲郎です。中山拓海!田中信正!冨樫マコト!ありがとうございました」と頭を下げる森山さん。「まだ頑張れそうです」アンコールの拍手になる。退場しようとするメンバーを制する森山さん。やっぱりここでノブ君がぱっとタイミングを見てグッドバイのイントロを、と思うのだが、い・つ・ま・で・た・っ・て・も・それができないのがノブ君の良いところか悪いところか。森山さんから川嶋さんに中継で「Goodbye」といわれて、「え?」と慌ててピアノの上の譜面をガサガサ漁るノブ君、ええ?要らないでしょ〜?もうお守りなの?何年弾いてるんですか・・・そこからこのイントロ?本当に繊細な・・・。おもちゃのピアノを弾いているようなかわいらしい音色で。う〜ん、なんとすばらしいテーマ。ノブ君ソロへ。いつもながらうっとり・・・サビからテーマに川嶋さんが吹いて戻る、ああ、柔らかい。森山さん渾身のブラシワーク。拓海くん切なそうな顔でアンサンブルをつける。大団円だね。さて明日はどうなることでしょうか?楽しみ楽しみ。

終わってから、川嶋さんと森山さんがイイ感じで話し込んでいる。こういうのをみてるのも楽しい。




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