ここらで音楽ネタを。 ローリングストーン誌がアルバムベスト500とかを出したあたりから各誌もいっせいに同じ企画を始めたのですが、どれも個人的には?が多く、いつか、ロングディスタンス・ランナーのベスト100を作ってみたいと思っていました。とはいえ、評論家でもないし、そこまで大量に聴いてないので憚れる気持ちがあったものの、このBBSを見てくださってる方々はお会いしたことがある方が多いと思うのでここらで100枚ほど、これからも聴けるアルバムを紹介してみたいと思います。 それらは僕の思い入れも入ってしまうと思いますが、違った音楽の聴き方になれば幸いです。 選定の基準は今、聴いてもいけるということ。僕的に耳から入って脳へ届くラインでいい刺激やエネルギーを感じられ、やる気が出たり、心が落ち着いたりしそうな音楽がいい状態で録音されていることです。ときにはプロダクションの精度であったり、プロダクションとはいえない(予算がない)けど名作であったり、いろいろですが、恐らく有名なものが多くなると思います。 それで「これからも聴ける100枚」と題してときどき書いてみたいです。(当時は良くても、今、聴いてもピンとこないものが多くあるので) 今回はその一枚目。 選んだのはマイケル・ジャクソンの「オフ・ザ・ウォール」 個人的にはそれほど好きでもないマイケル。 しかし、日常生活の中で音楽を素直に楽しむとなるとこの「オフ・ザ・ウォール」の強烈なプロダクションが生んだアルバムはお勧めしないわけにはいかない。 このアルバムは79年に発表されていて、この79年というのもこのプロダクションの成功に関係していると思われる。例えばプリンスの「1999」(82年)などは、当時最先端の音で話題となり、凄いなとみんなが思った。しかし、その出来立てホヤホヤのデジタルサウンド、打ち込みサウンドは今になって聴くと耳に痛い。個人的にはハイハットからしてカスカスな音で、総じて80年代初期の音の恒久性の無さが録音されてしまっている。と思う。 「オフ・ザ・ウオール」はアナログ時代成熟期(最終期)のピーク・サウンドといえます。 プロデューサーのクインシー・ジョーンズはマイケルという素材に徹底的に合わせる楽曲、サウンドを追求し、ある程度は聴衆のトレンドも取り入れたかもしれないがやはり、マイケルの才能を開花させる方向に集中し、それが受け入れられるかは後の問題としてプロダクションを進めた形跡を感じる(もちろん、そうはいっても最低限のマーケティング的な活動はあったろうけど)。 で、ミキシング・エンジニアはブルース・スウェイディン。いいに決まっている。余計なことを考えてない艶のある整然としたサウンド。ディスコサウンドといってしまえばそれまでだけど、マイケルのハネ方の妙に一流どこのミュージシャンがきっちりサポートできていて、充分今でも聴ける内容になっている。 また、MTV時代の前であることもいいのかも。見るというよりは聴くことに焦点があてられている(当たり前だけど)アルバム。 上記の理由から僕はマイケル・ジャクソンのアルバムでは「オフ・ザ・ウォール」がダントツにいいと思うし、シンプルに楽しめる音楽になっていると思います。 ロック・ウィズ・ユーとか今聴くと、あれ、昔よりいいなって(昔から変わってるはずないのに)思えるんですね。これが。 ひょっとすると、長い間デジタルサウンドばかり聴いていたからか? アナログサウンドってのは実際の女性の顔にメイクをした美しさで、デジタルサウンドはフォトショップでメイクした美しさ。 これだけの違いはありますね。 最近ではデジタルもかなりアナログに質感として近づいていますが無駄がない分、その無駄な空間、時間の良さが(無駄が生むアイディアとか)録音できませんね、デジタルは。 便利もいいけど無駄がほしい。
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