ワールドワイドな活動を展開するDJ/音楽プロデューサー・ユニット、Kyoto Jazz Massiveの沖野修也が2015年に始動させたアコースティック・ジャズ・ユニット、KYOTO JAZZ SEXTET。類家心平(trumpet)、栗原 健(tenor sax)、平戸祐介(piano)、小泉P克人(bass)というジャズをベースにしつつもジャンルを横断する活動を展開する精鋭ミュージシャンを従え、単なる懐古趣味にとどまらず、“ジャズの現在”を表現することをコンセプトに活動を続けてきた。そんな彼らが5年ぶりに放つ新作『SUCCESSION』より、「ファーザー・フォレスト」が先行配信された。
既に発表されている通り、今回の新作は「KYOTO JAZZ SEXTET feat. 森山威男」名義となっており、ジャパニーズ・ジャズ・ドラムの最高峰、森山威男を全面フィーチャーしている。アルバム収録曲は森山威男の代表的レパートリーが大半を占めているが、先行配信された「ファーザー・フォレスト」は唯一の新曲で、沖野修也が今回のコラボレーションのために書き下ろしたナンバー。「Father Forest=父なる森」というタイトル通り、森山をイメージして作曲されたもの。
KYOTO JAZZ SEXTETと森山威男は、2021年11月20日に新木場ageHa@STUDIO COASTにて開催されたTokyo Crossover/Jazz Festival 2021で初共演を果たしたが、その白熱のステージの模様を全編収録したライヴDVD(約70分収録)が付いた、新作『SUCCESSION』のスペシャル・セット(CD+DVD)も販売される。UNIVERSAL MUSIC STOREとライヴ会場限定販売となっており、UNIVERSAL MUSIC STOREでは現在予約受付中。完全数量限定なので、ご希望の方はお早めに。
森「えー。今日来る途中で転びました。生まれて初めてじゃないかなぁ?若い優しいお兄さんが『大丈夫ですか?』って声をかけてくれたんです。上り階段だからよかったんですけどね、危うく顔を打ちそうになって。・・・みんな転ぶんでしょ?だいたい75過ぎると1回くらいは転ぶに違いないんです。私もまさか転ぶとは思わなかったですけどね、もう照れ隠しも何も必要ないので転んで当たり前だと思っています。これからは1ヶ月に1回は転ぶことにします。年が明けるともう77才になるんですけど、そろそろ車の運転が怪しくなってきました。カーブで、目が悪くなったんでしょうか。左に曲がるのが近いところのはずなのに、なんか3回くらいこすりました。ひどいこすり方でね、『負けてなるもんか』って無理矢理曲がったらシャーシっていうんですか、骨組みの所まで曲がっちゃったんですが。買ったばかりなのに、もう中古でも売れないかも知れません。ええ、まぁどんな話をしたって面白いことは何もないんです。なんか面白い話はないですかね。あ、メンバーが面白いから紹介しましょう。テナーサックス川嶋哲郎」拍手「ベース水谷浩章」拍手「ピアノ田中信正」拍手。森「みなさんよくご無事で欠けることなく。ライブもなさってるんでしょ?水谷さん行動半径広いですよね。関東東部から関西まで。楽器あるから車で移動でしょ?今日も車で?お住まいは東京もあったり信州もあったり。川嶋さんも2軒くらいうちをお持ちなんですか?家を新しくしたとか」川「だいぶ前です、7-8年前」森「田中さんは住所も何も変わりなく」ノブ「はい」森「衣装もそのままで、キティちゃんから変わらず。キティちゃんファンになって長いですよね。良いですよね、似合うから。私なんかそんな格好してごらんよ、刑に服した方が良いくらいで、街を歩かせてもらえないよ。さあ、一曲目はForest Mode でした。曲目を紹介しても良いことはないですよ。覚えてもらっても皆さん演奏なさることはないでしょうから」してますけど・・・森「私なんか生涯8曲くらいで通してますから。何年経っても同じ曲です。次の曲はCentral Park East。名古屋のセントラルパークの東。これも佐藤芳明の曲です。老舗のライブハウスjazz inn Lovelyの事を言ってるんですよね。お願いいたします」
先日のAgehaでのKYOTO JAZZ SEXTETに森山さんが出演なさったときのDJ沖野修也さんが、今日の名古屋でのクラブイベントがあって、偶然のタイミングとはいえその前にLovelyに立ち寄られた。昨日ここにご一緒した整形外科のS先生(実はご自分もDJをなさる)が沖野さんにご連絡くださった。実はこんど、あの時のリハーサルがCDになって出版されるということと、夏に大きなイベントがあるそうで、そんなお話しを伺った。「あのときあの場所(Ageha)にいた、ってことはすごいことですよ!」と。
Central Park East. 佐藤さんの曲ですね。マイナーブルースなんだけど、なんかブルース色はあんまり感じないのは何でだろ?ゆるやかなピアノソロ。ノブ君のフレーズにぱっとバッキングを合わせる佐藤君。佐藤君ソロすばらしい、ドガガガガとつける森山さん、佐藤君も反応する。胸がいっぱいだ。3人の演奏の根底に流れる調和感。お互いの才能と音楽が呼応し合っている。ドラムソロ、細かいパラディドルが続くがバスドラが超高速!なんだこれ〜、プレスの圧がすごい!ドラムソロを見ている佐藤君の表情がまたいいわ。レギュラーテンポをキープしながら佐藤君がノブ君に合図してテーマに戻る。
森「これはCentral Park East、佐藤さんの曲ですね、メロディーはどういうところから浮かんでくるんですか?誰か人のを聴いて引っぱってくるんですか?」ノブ君があははと笑う。佐「森山さんにはそういうオーダーをされますね、『ドリカムみたいな曲書いて』って」声色を真似る、大受け。森「ドリカムみたいな曲書いて、って頼んでもなかなかドリカムにならないですよね、コメカミくらいで終わっちゃう。でも、書こうと思って書くんですか?人によっていろいろあるみたいね」佐「現場によっていろいろなんですけど、森山さんの場合はストライクゾーンがあるんですよ。今までの井上さんの曲とか、板橋さんの曲とかやるじゃないですか。で、研究したんですよ。この曲はこうなってこうなってるから森山さんがドカーンと行きやすいんだって。ですから最初の頃にお渡しした曲はストライクゾーンから外れていたので、でだんだんストライクゾーンに目がけて曲を書けるようになったんです」森「すごいねぇ、気持ちの理解ができるんだ。私に好かれるような曲を書くと」佐「森山さんのドラムが生きるような曲を書くんですよ」すばらしい。森「私いつも注文をつけて書いてもらうんですよ。板橋にはレフトアローンみたいな曲書いて、って頼んでそれでグッドバイができたんです。井上もたくさん書いてきたんですが、『一曲はサビだけいただきます』ってサビだけレコーディングしたんですよ」佐「あとはボツ?厳しいですねぇ」森「作曲できない人の典型ですね」さっき作曲で身を立てようとしたっておっしゃってませんでしたっけ?森「自分も演奏者の一人だから、自分が楽しんで叩けないものが入ってくるといやだからやめてもらいたいんですよ」佐「でもきれいなメロディーお好きですもんね」森「だいたいね、一オクターブ上がると泣いちゃうんですよ、オーバーザレインボウとかね、ラーラー、ラーラララーラー」と歌う森山さん、「それだけで泣いちゃう」佐「その話もっと早く聞いておきたかった」ノブ君大笑い。森「残念ながら次のバラードは佐藤さんの駄作ですよ」え?佐「いや、一オクターブ上がりますよ」ノブ君「上がる」森「ホント?」佐「上がったところでわぁって言って下さい」森「じゃあ楽しみにしてます。題が良いんだよね、東の雲って書いて読めます?しののめ、っていうんですよ。東雲っていうのは板橋のサンライズに比較して、その前の日が昇る前の東の空が薄明るくなった状態をいうらしいんですけど、私は山梨県の勝沼に住んでいたときは隣の町が東雲町っていったんで、どうしても東雲消防団を思い出して山の風景が出てこないんですけど。今日は山の風景を思い出して叩きます、東雲」実際東雲小学校の校長先生が東雲消防団についてお書きになった文章がネットにありました!