蒼井優ファン掲示板

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▼ 「花とアリス」と蒼井優さん ..ケイン（Vol.１/1回）

[RES]

花とアリス、見て、すっごい感激してます！
バレエのシーン、お父さんとのシーンはもちろんのこと、どれも素晴らしいですね。

ところで、蒼井さん、リリィシュシュに出演するまで、アリスと同様、オーディションになかなか受からなかった話を聞きました。
あと、実際に子供の時からバレエをやっていたことも。
明るく自由奔放でありながら、どこか不思議な雰囲気を持ってるところも、蒼井さんとアリスは似てるのかな、という気もします。

もしかして、岩井さん、蒼井さんのキャラクターに影響を受けてアリスの役を考えたのかな？と思ったのですが、実際はどうなのでしょうか？
何かしらご存知の方、教えていただけると幸いです。

..2012/04/02(月) 23:02 No.5233

Re:「花とアリス」と蒼井優さん ..たけちゃん（Vol.４/150回）

「花とアリス」は僕が蒼井優さんに、はまった記念すべき（笑）作品です。

で知ってる事を書けば・・・

そもそも優ちゃんは芸能界に興味を持っていなくて、ある理由から「アニー」のオーディションを受け、合格しました（3度落選してます）

その為、優ちゃんは合格し出演出来ただけで満足して地元に帰るつもりでした。

その時、アニー出演の副賞みたいな事から「三井のリハウス」ＣＭに出演することに成りました。本人は、あこがれの「宮沢りえ」さんと同じＣＭなので引き受けました。

だから、ＣＭ撮影の際に地元に帰る準備をしていたそうです。（新幹線の切符も用意してました）

そのＣＭ監督が岩井さんで優ちゃんをファインダーで見て衝撃を受けたそうです。「天才女優を発見した！」と感じたそうです。

そこで、しぶる優ちゃんに撮影中の映画「リリィシュシュ」で決まっていない役があるのでオーディションに来て欲しい、としつこく頼んだそうです。

実は、これは岩井さんの嘘で蒼井優をどうしても女優にしたいから脚本に無かった役を無理やりでっち上げて「やらせオーディション」までして優ちゃんを出演させました。

と言うほどで、岩井さんは蒼井優に惚れ込んでいてインタビューの際に「僕が映画界に貢献した1番自慢できる事は（自分の監督作ではなく）蒼井優を女優にした事だと」しばしば大真面目に語っています。

そんな岩井さんが元々キットカットのＰＶの動画配信企画の映画化に鈴木杏ちゃん主演に、これまた半ば強引に蒼井優を出演させたわけです。

当時、天才子役で売れっ子の鈴木杏ちゃんの相手役に無名の新人を当てたのですから製作は苦労が多かったそうです。

ですから、もちろん貴方の想像通り「花とアリス」は蒼井優さんのＰＶみたいな作品で優ちゃんファンには「フラガール」より、こっちの方が好き、という人は多いです（僕もそう）

しかし岩井さんが素敵なのは「花とアリス」は決して、それだけでなく主演の鈴木杏ちゃんにも、たっぷり愛情がそそがれ感動的な演技・見せ場が沢山あるところです。

で肝心のメイキングに関しては、敢て書きません。

知りたければ、蒼井優ファン必携の「花とアリス　特別版」2枚組みＤＶＤを購入する事を、強くお勧めします。

もうメイキングの優ちゃんが可愛すぎですし、書き切れない位、素敵なエピソードが満載で（トコロテンの話は爆笑！・ラストのダンスシーンの撮影秘話はファンなら号泣！）岩井さんの優ちゃんへの思い、鈴木杏ちゃんへの愛情一杯で、僕は、時々「特典ＤＶＤ」だけ見返しています。

それから優ちゃんのエッセイも素晴らしいです。「アニー」応募の理由も色々なエッセイで紹介されていて、これまたビックリものです！

と言う具合に色々な作品やメイキング、エッセイなどを探して見て欲しいです。

本当に彼女が、どれほど素敵な人かが分かり、どんどん、はまっていきますよ！

そして前向きに生きる素晴らしさを教えられ励まされますよ！

..2012/04/03(火) 00:09 No.5234

Re:「花とアリス」と蒼井優さん ..ケイン（Vol.１/2回）

詳しい解説、ありがとうございます！
花とアリスの特別編のメイキング、私も見ましたが、楽しめました！
ところてんの話とか、面白かったです。

私も、蒼井優さん、大好きです。
鈴木杏さん、岩井俊二さんもすばらしいですよね。

ところで、あれ？三井のリハウスって、リリィシュシュの後かと思ってました。
wikiみると2002年となっているので。

関係ないですが、昔みたNHKのトップランナーによると、リリィシュシュ出演決定→相米慎二監督に、CMで厳しい指導を受けた→リリィシュシュ出演という流れだったと思います。

かの相米慎二監督に最後に残した作品に出演したのが、蒼井優さんだった、というのも、凄い縁なのかなって思います。

..2012/04/03(火) 01:15 No.5235

Re:「花とアリス」と蒼井優さん ..たけちゃん（Vol.４/151回）

では、簡単にご説明を。

普通、映画では「年」は表記が無い場合「初回の劇場公開年」を指し、ＣＭも同様に「初放映年」が使われます。

映画、ＣＭなど、それぞれの状況で製作日数・公開・放映までの期間には差があるので製作順と逆転する事は、ごく当たり前です。

ですが、この場合は特に興味深い事情があるので紹介します。

実は岩井さんが優ちゃんと「運命的出会い」をする時には「リリィシュシュ」は、ほぼ完成していました。

しかし優ちゃんに会った瞬間、どうしても映画に出演させたいと強く感じた監督は、敢て撮影用の完成シナリオを急遽変更し、優ちゃんのキャラを追加して、その部分を追加撮影して現在の完成版に作り変えたんです。

ですから当初の完成予定から遅くなったそうです。

こうした追加撮影は映画では結構あるのですが、普通、矢張り後付シーンは全体から浮いちゃうんですが、監督（そして、もちろん優ちゃんも）凄いです。他のシーンと全く違和感が無く見事に、はまって気付きません。

監督、特にアーティスティックな創作活動をされている岩井さんに、そこまでして貰えた優ちゃんは幸せでした。

もし、この「運命の出会い」が無かったら今頃、優ちゃんは地元福岡で誰かの可愛い奥さんだったかもしれません。

本当に人生の出会いの大切さ（それを活かす事）を教えてくれますよね。

..2012/04/03(火) 21:03 No.5237

Re:「花とアリス」と蒼井優さん ..ケイン（Vol.１/3回）

ご親切に、いろいろとありがとうございました。

なるほど、たしかにヴァンパイアのように、映画等では制作からだいぶたってから公開、というのもあるし、そういうこともあるよなって思いました。

私も、実は蒼井さんの本も（特集の雑誌含む）数冊持っていて、ネットでも、彼女のコメントが面白いので、結構いろいろ見てるのですが、岩井さんが「三井のリハウス」制作してること（「キットカット」作っていたのは知ってましたが）、追加撮影の話など初めて伺う話が多くて、ビックリでした。

津田詩織の役は、下記のサイト見て、てっきり最初からあるものかと思ってましたものでして。
http://www.cinra.net/interview/2011/04/29/000000.php

まだまだ知らないこと多いんだなって思いましたが、優ちゃんに惚れ込んだ岩井さんなら、あり得るエピソードだなって思いました。

興味をもったので、ネットで詳しく見ようと思ったのですが、見つからなかったので、もし良かったら、どういう本や雑誌に載っていた逸話なのか、など教えていただけると幸いですが、何がなんでも確認したい、というわけでもないので、ご面倒だったら、スルーしていただいても構わないです（笑）

あと細かいことで申し訳ないですが、いろいろネットで見たついでに知ったのですが、
下記のサイトによると、アニーの落選は、正確には４回のようですね。

http://www.amazon.co.jp/From-%E5%84%AA-%E8%92%BC%E4%BA%95/dp/4062119153

細々とすみません。

あと、いつも貴重な情報、ありがとうございます。
またよろしくお願いします。

..2012/04/06(金) 00:16 No.5241

Re:「花とアリス」と蒼井優さん ..たけちゃん（Vol.４/154回）

僕も、うる覚えで確か「情熱大陸」等でも話されていたと思います。

なお何かと話題の（笑）「トークショー」の際にも「たまたま」で優ちゃんの衣装デザインを担当された大森さんが、おっしゃっていたのですが、この方は元々、岩井さんのプライベートの友人でもあるそうで優ちゃんの専属デザイナー（？）に成る切っ掛けは、

「あの岩井さんが、自作にわざわざシナリオ変更や追加撮影までしてスカウトした天才美少女って、どんな人なんだろう？」と興味本位で撮影の見学にいかれたんだそうです。

そこで、優ちゃんに一目ぼれして以来、自分から専属デザイナーみたいな事に立候補されたんだそうですよ。

優ちゃんてアーティストを惹き付ける独特の魅力があるみたいですね。

ちなみに「日経エンターテイメント」の「蒼井優芸能生活10周年記念号」の中でアーティストにリサーチした結果が掲載されてたんですが「一緒に仕事をしてみたい（出演させたい）有名人」で断トツで「蒼井優」が選ばれたと紹介されてましたよ。

アーティストが、皆さん惚れ込むくらいですから僕らがファンなのも当然かもしれませんね。

..2012/04/06(金) 23:00 No.5243

Re:「花とアリス」と蒼井優さん ..たけちゃん（Vol.４/155回）

と言いつつ古い本をひっくり返したら、ちょっとニュアンスが違ってました。

「ＣＵＴ：july 2008」の「蒼井優特集号」の岩井さんのインタビューによると元々シナリオに「津田詩織」の役は、あったのですが、全然完成版のキャラと違っていたそうです。

それが、どうも自分なりに納得できないまま撮影を続けていたのですが優ちゃんにあったとたん「これだ！」と思ったそうで、直ぐに脚本を全面改訂して蒼井優から受けたイメージのとおりのキャラに設定変更、完成版のシナリオを作成。

それから彼女を強引に説得して出演させ快調に撮影。現在のバージョンで完成、という流れだそうです。

ちなみに、この際のオーディションでの発言が有名な（笑）「女優は青春の思い出作り」です。

また「花とアリス」は「鈴木杏や蒼井優に役を演じてもらったと言うより本物の花とアリスが住んでる所にお邪魔して撮った気分で」だそうです。

久しぶりに色々な本を読み返すきっかけになり、ありがとうございました。

..2012/04/06(金) 23:38 No.5245

Re:「花とアリス」と蒼井優さん ..たけちゃん（Vol.４/158回）

その「ＣＵＴ」を、じっくり読み返して「ある事」に気付きました。

蒼井優や岩井さん、タナダさんら（丁度「百万円」を取り終えた頃なので）のインタビューを総合してみたら

「リリィ」辺りの優ちゃんは、かなり本気で自分が女優に成る気が無かったみたいで、事務所に所属はしたものの半ば義務くらいのノリで各種オーディションを受けたものの、矢張り、そんな調子ですから、ことごとく落選しまくって、ますます自分に、嫌気が差していたそうです。

だから「リリィ」のオーディションも同じで本気で「女優は思い出作り」と言ったんですね。

そんな優ちゃんの才能を見抜き、岩井さん曰く「女優を、やったほうがいいよ」なんて言ったのは蒼井優だけです」と言う事で無理やりキャスティングした、そうです。

って、これって「まんま」「花とアリス」の「アリス」じゃないですか。
インタビューその他で、その事は全く触れられてないので今まで気付きませんでした。

あの映画の「大沢たかお」を岩井さんに置き換えればいいわけですよね。

ちなみに「たまたま」の時点で「これからは主役もやる」と言った発言してますがＣＵＴでは「主役は、いやだけど、女優は、やっていく事にした」そうです。

また「アリス」に関しても「リリィ」と同じでオーディションは、とっくに終わっていたのですが、「肝心のアリス役が、どうもイメージに合わないから」と岩井さんから再度オーディションを開くから参加して欲しいと言われて「何となく参加した」そうです（この辺りは岩井さん自身の発言と違っています）

過去の事実のインタビューって複数の人で同じ内容でも随分違った事いうこともあり真相は黒澤の「羅生門」じゃないですが「薮の中」なわけだしＣＵＴ時点の岩井さんの蒼井優論は最近のと随分違うんですよ。

だから「アリス」のキャラが当時の「蒼井優まんま」と言うのも僕の思いつきで岩井さんは違うとおっしゃるかもですが、興味深いですよね。

少なくともアンチエイジングでキャラが変わらないように見える蒼井優も内面は、どんどん変わっているんですね。

人生は深いなあ。そして優ちゃんは知れば知るほど面白い。

..2012/04/08(日) 06:50 No.5254