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森山威男グループファンの掲示板

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[6898]   管理人      2021/01/04(月) 22:19
 2021新春ピットイン2日目1部その1
[返信] [引用]
 


2021年1月3日新年ピットイン2日目(初日同様メモからの書き起こしですので、MCの内容が抜けていたりニュアンスが違っている可能性があります。ご容赦下さい。)

ホテルでおせち料理を食べた後、友人と皇居ラン。その後箱根駅伝を見ながらずっと1日目のライブレポートを書いていたら、なんとか初日のレポートを書き上げてアップすることができた。
今日も客席数は減らしてあるもののほぼ満席状態。18時ぴったりに暗くなり永武さんと森山さんが登場。森山さんと永武さんの目が合うと、ジャーン!おや意表を突く1曲目はミナのセカンドテーマだ。マレットでシンバルからタムを順に鳴らし、ブラシに持ち替える。黒のマスクに白いレースの3分袖のブラウス、プリント柄のロングスカート。足元はグレーのスニーカー。今日もピアノに森山さんの腕が映り、永武さんの肩からスティックを持つ腕が生えているみたいで面白い。今日のライトはオレンジ色と赤色。バックに青が少し入っている。うぉ〜、激しい応酬。頭は上下に動くが時々鍵盤から目を離して森山さんの方を見る。苦しそうな表情、高音から低音に鍵盤をかき鳴らしてソロを終える。森山さんのブラシソロ、マスクしてたら苦しかろうに・・・叩きまくりでソロを終えるかと思ったがそこに参戦する永武さん。引きまくったあと手を休める。森山さんの腕の動きとシンクロして頭が上下する。森山さんがトーンダウンするとそこに低音のトレモロが入りテーマを響かせる、おお、圧巻だ!森山さんはブラシのお尻でシンバルとタムを連打、バシーン!と切る、場内拍手拍手!

「ようこそおいで下さいました。はぁ、はぁ・・・。えー、たかがドラムですから、そう心配したことじゃないです。はぁ。この半年くらいは家にばかりいて、椅子に座ることも珍しいくらい寝そべってばかりいたので、こうやって東京まで出てくるとどうなることかと思って心配していたんですが、こうして一曲やると元の通りに戻ってきます」ぱちぱちぱち。「形状記憶合金ドラマーっていうんですかね」わはは!森「永武幹子さんです。最初になんかやりたい曲はって訊いたら『ミナのセカンドテーマ』って、そんな過激な曲を。山下洋輔のトラがいつでもできますね。永武さんとはもう3回くらいやりましたよね」永「はい、今日で4回目です」森「ああよかった、記憶が確かで。素晴らしい成長ぶりですね、最初やったときはこれくらいだったでしょ?」と1mくらいの高さを手で指す。永「身長ですか」笑い。森「暮れには名古屋のLOVELYでいっしょにやりましたよね。まだお若いんでしょ」永「はい!って、はいって言って良いのかな」森「まだ30にはなってないでしょ見たところ」永「ありがとうございます」森「そりゃあそうですよ、私も同じ27,8くらいの時がありました。山下トリオが大ブレイクしたころでしたね、半年ごとに3回くらいヨーロッパに行きました。ミュンヘンとかで歩いていると『Takeo!』なんて呼ばれるんですよ、そりゃあ猿みたいのが3人で歩いていると目立ちますよ。その頃はあまり日本人もいなかったし。街を歩いてショーウィンドーなんか見るんですよ、そうするとカッコイイ洋服とかをみながら、そこに写っている坂田が不思議な生き物に見えてくるんです。周りの人が白くて背が高いから、自分たちが黒くて小さい不思議な生き物に見えてくるんです。僕と坂田二人でよく街を歩きましたのでよく覚えています」このあたりは山下さんの本にも描写が出てきますね。森「永武さんは良いですね、姿形が良いですから」永「ありがとうございます、いえいえそんなことありませんよ」森「山下洋輔に『顔が大きくて良いなぁ』って羨ましがられましたが、褒められているっていう気がしませんでした。(共演する)皆さんがいかに成長しているかを見られますが、逆ですね、私は衰えていることを残念に思うんですが、じゃあどうしたらいいんだ、どうしようかなんって考えた事はないんです。今日のことも最初はどうしようかって考えると、寝られなくて寝られなくて、しょうがないから寝ちゃいましたけど。少しはジャズっぽいものをやりましょうか」

ころっと変わってBye Bye Blackbird。1コーラス永武さんが弾くと継ぎ目で森山さんがズダダズダダと繰り出す。いや、バスドラが絶えず鳴り響いて空間を埋めている。うゎ、すごいドラミングだと思ったら腕を止めておちゃらけ、楽しそうだ、余裕だな〜。永武さんは左手のベースラインを弾きながら右手は縦横無尽、スゴイピアノだなぁ。おや、ドラムソロがないんだ、うまくまとめた!


 
[6899]   管理人      2021/01/04(月) 22:19
 Re:2021新春ピットイン2日目1部その2
[引用]
 


森「ご自分のバンドではスタンダードもやるんですか?」永「はい、山下洋輔さんの曲も」森「なんか共通点があるんですか」永「私が好きっていうことです」笑い、森「そうかぁ、そりゃぁ(そういう着目点に)気がつかなかった。山下洋輔トリオがやってた頃は子どもだったでしょ?子どもでもない・・・」永「そうですね・・・」場内から「生まれてない」って声が、永「そうですね」森「そうか、50年も前ですよ、そうなんだ、そんなになるんだ・・・・う〜ん」と初めて気がついたように!森「えらいことですよ!国から賞がいただけるんじゃないでしょうか、山下洋輔ももらったんでしょう、目録もくださるんでしょうか、すごいですね。」永「山下さんがもらわれるんでしたら森山さんもいただけるんでは?」森「もしもいただけるとしてもどうやって要らないって断ろうかと思って(笑)。いや、そんなものもらえません、ついぞ来ないです。永武さんはピアノ以外にもとくいなものはあるんですか?例えば料理とか」永「トランペットはやってました、ブラスバンドで」森「わたしもトランペットから入ったんですよ」永、場内「へえ〜」森「どうもああいうのは姿形が良くないとね。私みたいな脚が曲がって背の低いものがやっててもカッコ良くないんでそれでやめました」永「ああ」と納得したように、場内から笑い。森「坂田明以外は、言っときます永武さんが言ってたって。次の曲は『おじいさんの古時計?』」永「大きな古時計」森「どなたが作詞なさったんでしょうね」永「もともとアメリカの曲を和訳したみたいです」Wikipediaにはいろいろ書いてあって面白いです〜(https://ja.wikipedia.org/wiki/大きな古時計)森「何か日本の曲って言ってもアメリカの曲なんですね、あなたは民謡とか演歌とかでてこないですよね、赤城越えとか」永「あ、知ってますよ、『あなたと越えたい』ですよね」森「まあいいです、古時計の方が健全ですよね」永「そうですか?」森「おおきなふるどけい、じゃお願いします」

静かなイントロが始まったとたんに私の携帯が大音量で鳴り響く、ギャー!切っておいたつもりだったのに・・・頭の毛が逆立つ、顔から火が出る、管理人失格・・・ひどいなぁ、大反省。しょっちゅうかけてくる父親から(出ないけど)の電話が鳴るかもと思わなかったのが失敗だった。テーマからソロに。森山さんがブラシをつかってつけていく、スネアを鳴らしながら歌う森山さん。ん?エンディングにかけ、手が止まった、この前のLOVELYでやったときと演出が違うね、忘れちゃったのかな?拍手。

森「ピアニストらしいですね、情緒があって良いですねこういう曲は」永「はい」森「永武さんは練習しないなんていう日はあるんですか」ちょっと考えてから永「大晦日は弾かなかったかなって」森「年に1日か2日ってところですか!ピアニストは特に練習しないと指が動かなくなるって言いますもんね、ハノンとか練習なさるんですか」永「2才の頃から朝起きるとピアノノ前に座るっていうのが習慣だったみたいなんですよ」森「すごいですねぇ!私なんか練習は高校で大学に入るまででやめちゃいました。プロになってから練習するなんてことはついぞなかったですね、練習の成果なんかプロが聴かせるんじゃないなんて偉そうなこと言ってました、そういう習慣がついてるんでね。家にいると妻や娘に『たまには練習したら』って言われるんです。でもね、イメージトレーニングはするんですよ、なにか音楽を聴いたりすると、ここはこうやってこう盛り上げてなんて考えてるんです」もっともらしいこと言ってるけど・・・森「計画性とか理性的なところがピアニストにはなきゃだめですよね」永「そうなんですか」森「感情が優先する方なんですか?」永「今も楽しくて」森「では理性的でない感情一発で行きましょう」

わ、「クレイ」だ!前の席のYAMさんが大喜びしているのが背中で分かる。この大音量の曲だったら電話が鳴っても気がつかれなかったかも、なんていやいや。すごいわ、見えないけど拳でぐりぐりやってるのが分かる。この爆発ぶりはおみごと!森山さんケーコタンを繰り出す、一発目は一瞬遅れたが次からはぴったり合う、リムショットの連打ソロをのけぞって楽しそうに見る永武さん。大喜び、って感じ。タイミングを見計らう、ドカンバシンドタンバン、グシャ!わはは、決まった!いやぁすごい思い切りの良さ、あっぱれ!

森「永武幹子さんです・・・はぁ、はぁ。・・・・はぁはぁ言ってる姿をしばらく鑑賞して下さい。しばらく休憩させて頂きます」で一部終了。






[6894]   管理人      2021/01/03(日) 12:32
 2021年新春ピットイン初日1部その1
[返信] [引用]
 


.jpg / 48.8KB

(メモからの書き起こしです、MCはニュアンスが違ったり文が足らない可能性もありますがご了承下さい)

ライブレポートを書くのも久しぶり。ピットインは1年ぶりだ・・・。
18:09スタート。タムの連打のソロから始まる、Forest Mode。例年ならここにホーンセクションが並ぶんだけどなあ・・・。ノブ君のマスクにはやっぱりキティちゃん、しまったお揃いのマフラーを持ってるからしてこようと思ってたのに忘れた。ノブ君の左手のクラスター和音、って書こうとしてう〜ん、今のご時世じゃ縁起でもないか。ノブ君の出す音のタイミングと森山さんのショットのタイミングがバッチリ、と思ったが今度は交互にサウンドが行き交う。バックは青と紫のライティング。パワフルなドラミングのソロ、なんて書いたら陳腐すぎるな、ボキャブラリーのなさよ。低音と高音を交互に鳴らしまくってバスドラムの連打、バシ!でテーマに戻る。終わりのテーマは1回ね。

天を仰いでからはぁはぁ、と息をする森山さん。
「ようこそおいで下さいました、ありがとうございました」と言った後の言葉が続かず「はぁ、はぁ」が止まらない。「ずっと家にいると体もですけど精神が病んできますよね。やる気というものがなくなってしまって。うちは夕食が早くて6時くらいなんですけど、その頃の時間はララっていう犬が床で寝ていて、妻も夕食の支度が終わって食べる頃になると半分寝たみたいになっていて、眠いんだったら寝かせておいてやろうと思って寝かせているんですが、そのうち床暖房の上に横になっているので犬も一緒にガス中毒死しているみたいで」後ろから「ひどい〜」という声が聞こえる。「私も一緒に横になっているんです。今回は東京駅から品川、山手線で新宿まで来て。新宿駅からピットインっていうのは微妙な距離で、タクシーに乗るには近いし、歩くにはちょっと遠いし、で地下鉄があるなって上手く乗れたんです。で、降りて外へ出たら見たことのない世界で。あっちの出口へ出て伊勢丹方面って行けば良いのかしら、ってマネージャーに電話して助けを求めてさんざ苦労してホテルについて、いざピットインに行こうとしたら、確か目の前にピットインがあるはずなのにまた分からなくなってしまって、ホント怖いわ。新宿が変わったのか私が変わったのか、まだ夢の続きを見ているみたいです。ここに着いてもまだ夢を見ているみたいで、「あれ、(他の)メンバーは?」なんて思ってしまいました。お客さんもありがとうございます。危険を顧みずいらしてくださって。今回は田中さんに無理を言って伊藤志宏さんと曲を分けあってもらいました。1曲目は佐藤芳明の「Forest Mode」でした。2曲目は昔藝大を受けようとしたころに先生にドラムを習いに行ってたんですが、どうも藝大受験にはピアノも弾けなきゃいけないっていうんでピアノの先生にも習いだして。ピアノがないものですから高校の講堂の鍵を借りて夜一人で練習していると、月の光がさあっと差してきて、いいなあって思ったことを思い出します。月光を練習しても最初の「タララ、タララ」ってところしか弾けないんです。思いは田中さんが弾いてくれます」

月光。さすがノブ君美しくうっとりとさせるピアノ。滑らかに「月光」から「月の沙漠」へ、ライトに照らされてノブ君のおでこが光るが満月というほどまでにはいかない。ライトに照らされて一番目立ってるのがノブ君のキティ靴。ブラシでなかばソロのように叩きまくる森山さん。砂漠からキーが変わっていやぁ、そこを流れるコンセプトは月の沙漠っぽいけど何が何やらのソロ。「金と銀との蔵載せて」パワフルなブラシソロ、この大音量をそっと締めくくるダイナミズムがたまらない。叩き終えてシーンとなったところへ月光に戻る。そしてエンディングはマレットで叩くシンバル、シズルが小さく鳴り響く。さすがだねぇ!
「田中さんがジャズをやりたいと思ったきっかけはなんですか、聴いていたジャズの曲とか」ノブ「ジミースミスのザキャットですね、エレクトーンをやってたので」「ああ」と森山さんがザキャットの一節を歌う。森「今オルガンやる人はあんまり多くないんじゃないですかね。田中さんはエレクトーンはもうやっていないんですか?」ノブ「全然やっていないですね」森「やっぱりピアノとエレクトーンは全然違いますか」ノブ「アコースティックなところが・・・」森「足がヒマじゃないですか?」ノブ「わはは」と笑う。森「田中さんはだからこういう靴を履くんですか、いいですね、私が履いてたらひっぱたかれますよ、良いですね田中さんは、背が高くて細くて顔が小さい。私たちの時代は顔が大きくて。山下洋輔に『森山は良いなぁ、顔が大きくて』って、何にも褒められたわけじゃない。田中さんは無駄がないですね、隙がない。頭も」と坊主頭を見ながら。「髪の毛も長いこともあったんでしょ?」ノブ「はい、最初のころは」森「もうどれくらいになりますかね」ノブ「20年くらい?」森「まだ私が20いくつくらいの時でした」笑い。森「田中さんも若かったですねえ。私がドラムを叩きたかったばかりに藝大に入ったんですがジャズもクラシックも知らずにいて、退学届を出しに行った頃に山下洋輔に会ったんです。山下も2年間入院して、4beatでもなくでたらめをやろうというところがぴったり合ったんですね。ピットインでやり始めても最初いた2,3人のお客がすぐ帰ってしまって二人だけでやり続けるって、でも楽しかったなぁ。ジャズを知らなかったんですがコルトレーンですか、My Favorite Thingsを加古隆がこれを聴いてみろって聴かせてくれたんですが、なんてうるさい音楽だろうとその時は思ったんですが、それくらいジャズを知らなかったんです、今はうるさくもなんともないですけど。ではMy Favorite Thingsを」


 
[6895]   管理人      2021/01/03(日) 12:33
 Re:2021年新春ピットイン初日1部その2
[引用]
 


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イントロから。デュオとは思えない濃密さ。ノブ君の音が本当にキラキラしていてなんと形容しようかと思っているうちに時間が経ってしまって。おお、二人の出すパターンがぴったり一致。本当に20年一緒にやってきているだけあって、だんだん盛り上がってきて、すっと森山さんを見てソロがドラムへ変わる。タイトなロールが流れるように繰り出され、変化に富んだドラミングが続く。う〜ん、聴き入ってしまうなぁ。ばっちりの息でエンディングへ。

「はあ、はあ」と息をしていると後ろから「すばらしい!」とかけ声がかかる。
「山下洋輔と出会ったのはうれしかったですよ。面と向かっての褒め言葉じゃないんだけど『森山がやっていることは何でも良いことだ』って言ってくれてたんです。昔々PAなんてなくてね、アップライトピアノにマイク一本突っ込むくらいの音響しかなくてね。『ドラムの音が大きすぎてピアノが聞こえない』ってお客さんから文句が出たら、『ピアノは聞こえなくていいんだよ、ドラムはもともと大きい音に決まってるんだから』って全然動じない。あのころはドラムを持ち歩いていましたからね、演奏が終わると飲みたいばっかりで2人であっという間に片付けて、山手線で二人で運ぶんですよ、『ちょっと待って』なんて電車なんか止めちゃってね、そんな時代を過ぎて終わってからジャズってでたらめをやるんじゃなかったってやっと分かったんです。板橋とやるようになってから4beatができるようになったんですが、田中とやるようになってまた4beatでもなんでもなくてもいいんだって思うようになったんです(笑)。何かやりたい曲があったらってお聞きしたんですけど、民謡とか演歌とか?ちあきなおみとか?似合いそうじゃないですか。山下洋輔とは別れるときが来るって思っていたんです。そういう時が来たら歌いながらできるような曲をやりたいなあって思った曲がHush-a-byeだったんです。田中さんのHush-a-byeがね、私の住んでいる岐阜県可児市でもう20年続いているコンサートがあるんですが、Hush-a-byeの変奏曲をたった一人でやってもらったんですよ、『田中さんやってください』ってお願いしてね。それがね、素晴らしかったんですよ、お願いします」ノブ「いや今日はできないですよ」森「いやできるできる」ノブ「できないです」森「ヒトのことだから、いやできる!危なくなったら私はいるから」ノブ「ホント?」森「任せておいて!」なんか怪しいなぁ・・・森「その前にそのマスクに着いてるのは何ですか?」ノブ「キティちゃんとミッフィー、お正月だからだるまさん」森「おしゃれだなぁ、松茸とかは着けないんですか?」何で松茸?

ソロでのイントロからHush-a-bye。いやぁ、好き放題なカデンツァ、森山さんは頭を下げて聴いている、うん、手足が休められて良いねぇ。なんだこれ、この曲?このモチーフは。ハッシャバイじゃ全然ない・・・。こんな発想が飛びまくるのリズムも曲想もよくできるな。和のサウンドか、こりゃ民謡か?暑そうだと思ってたらついにマフラーも取ったけど、弾きまくるサウンドに左耳だけに引っかかったマスクが邪魔そうでおかしい、坊主頭に光る頭、耳からプラプラしてるマスク・・・狂気の才能だね、紙一重?顔を見合わせてハッシャバイのテーマから森山さんが入る。やっぱりベースがいないとちょっと寂しいかな。ラグタイム風にピアノがなると森山さんも合わせる。ドラムソロに。森山さんの方を見てにっこりするノブ君。ドラムソロからテーマに戻りのタイミングが一瞬合わなかった感じだったがエンディングへ。拍手拍手。ノブ君が立ちあがるとトレーナーにも大きくキティちゃん、ガクッ。森山さんが「休憩時間にじゃんけんやりましょう」ノブ君勝ち残ったけど「失格」って言われてドラムを習っているという女性が勝ち抜いてゲット。森「しばらく休憩して次は伊藤志宏さんに登場してもらいます」で休憩。


 
[6896]   管理人      2021/01/03(日) 16:02
 2021年新春ピットイン初日2部その1
[引用]
 


19:10 「ピアノ 伊藤志宏さんです」伊藤さん中央でピアノの椅子のダイアルを回して座面をすごい勢いで下げる下げる。「伊藤さんとはまだ知り合ったばかりなんです。ポンタがドラムだけ4人の共演をやりたいっていうんで、旋律がほしいって言ったらポンタが良い人がいるんですけどって。伊藤さんにはいい迷惑じゃなかったですかね。石若(駿)と、ポンタと、松下マサナオと4人の真ん中でピアノを置いて、最後はみんなでわ〜っとやって、よくそういうのを引き受けてやるなあって」客席から「ほお〜っ」驚いたような声が上がる。伊「俺は好きですよああいうの」森「もっぱらスケジュール見るとジャズばかりでもないんですね、ホントに色々やってますね。私が4曲出したうちの1曲を選んでくださって、『浜辺の唄』なんですけど、この曲もご存じなかったんじゃないですか」伊「大人になってからですかね」森「前は田中信正とよくやってたんで、田中信正から取っちゃったみたいですね」志宏さん客席後ろを見て「ゴメンね」

ああ、きれいだなぁ。ストレートにテーマが伝わってくる。リズミカルなソロ、三連符に森山さんの三連がぴったり合う。森山さんは伊藤さんを見据えて楽しそうに叩きまくる。ロールを回してタカタドン!倍テンに。志宏さんは左手でラインを弾きながらテーマを崩して、いやきれいに流れるようによくまとめてる。そこから爆走となる。左手はラインをキープしているかな、森山さん右手が大きくシンバル左から右に、力強いバスドラム。顔を見合わせタイミングを見計らってタカタドン、バシーン!エンディングはバスドラとタムでバシ!と止める。

森「伊藤さんのことまだよく知らないんでお聞きするんですけど、音楽の専門学校とか大学とか出てらっしゃるんですか」伊「いや、俺は出てないですね」森「それはすばらしい。ピアノは小さい頃からやってらしたんですか」伊「5才くらいからですね」森「ジャズに興味を持ったのはどんなきっかけですか」伊「セロニアスモンクですね、街でかかってて気になって」森「根っからのジャズミュージシャンですね」伊「19才くらいの頃ですかね」森「ライブとかはご覧になって」伊「井上淑彦さんとかよく聴きに行ってました」森「ハンサム系がお好きなんですか」伊「ドルフィーに聴きに行ったりしてました」森「あの時代は坂井紅介ってベースが」伊「今自分のバンドで弾いていただいています」森「ご自分のバンドではどんな曲をやってらっしゃるんですか」伊「自分の曲が中心ですかね」森「坂井さんはこちらから何もいわなくても魔法を使ったみたいににっこり笑ってとてつもないことをやってくれるんですよね。山下トリオに憧れて始めたって、なんでベースやるんでしょうね。自分が入ること考えてたのかな。井上淑彦の曲っていうのがまた良くてね。一杯やってたんですがその頃は森山威男グループというより井上淑彦グループでしたよ。演奏方法も考えてくれてたんです。井上の曲が評判になって、CDの版権を買ってイギリスでもCDが出てるんですね」伊「亡くなる2年前くらいにツアーに一緒に行っていただいて、大変お世話になりました」森「優しい男でしたね。酒が強くてね、亡くなるどれくらい前でしたかね、新宿で静かなところで一緒に呑んでたら、バーボン1本空けちゃったんですよ、到底かないやしない」伊「逃げて帰ったことありますよ、『今日は帰してくれ』って」ホントに優しくて、お酒の強い人だったなぁ・・・
森「今日は『椰子の実』をやりたかったんですけど」伊「メロディーが難しくて」森「できるって」伊「昨日弾いてみたけど無理でした」森「今度やってください」なんだ、淑ちゃんの曲をやるんじゃないんだ・・・。
森「山下洋輔は言葉が先だっていうんですね、今でも唄がやはりないとね、イメージの出しようがない。昔(ステージで一緒に)演奏している人から(やっている最中に)『やめろ!』って言われたりしてね。かわいそうでしょう?」伊「なんでですか」森「やっててうるさいから」伊「わはははは」森「昔富樫雅彦や佐藤允彦がやってるところに行って1曲やらせてください、なんて無謀なことしてましたね。 Softly (as in a morning sunrise)がカッコイイ曲だなって。今日はそれをやってもらおうと思います」

鍵盤を弾きながら弦を抑えて不思議なサウンドを出す。左手のランニングベースを弾きながら右手はこんなに速く動いているのにいろんなパターンが出てくるなぁ、おもしろ〜い!ピアノの鍵盤左右だけじゃなく、中まで縦横無尽だわ。ドラムソロになった森山さんを楽しそうな顔をして見つめる志宏さんの目がかわいい。リズムパターン、あ、このパターン誰のアルバムのだったっけ・・・を出し始めた志宏さんのピアノに合わせて森山さんがつけ、テーマに戻る。


 
[6897]   管理人      2021/01/03(日) 16:05
 2021年新春ピットイン初日2部その
[引用]
 


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森「伊藤さんは佐藤芳明とかとかもいっしょにやってるんですね」伊「そうそう、無駄な変拍子とかあって」森「お客さん聴きに来るんですか」ひどいな〜!伊「それが聴きに来るんですよね」森「なぜ危険を冒して現場へ行くのかって思うんですけどね。TVの方が音も良いし、スポーツ観戦でも良く分かるのに、遠くで見ていても現場のほうがいいんですかね。現場にいても試合の成り行きが変わるわけでもないと思うんですよ」伊「ここに勝ち負けは発生するんですか」森「ジャズは勝ち負けだと思ってましたから」伊「有名な噂ですね」森「何か相手がやろうとすれば(ドラムで)黙らせてやろうと思って。良い時代を過ごしました。・・・伊藤さんは自分のオリジナリティをいっしょにやって下さる方がいらっしゃるんですね。いろんなジャンルの方が。我々もその日会ってリハーサルをやるじゃないですか。でも本番になると忘れちゃう。リハーサルをやるというよりは一緒に過ごす時間を作ろうって思っているんですよ。やっぱり現場でないとだめですね。私はプロ野球もサッカーも1度しか見に行ったことはないんですが、ボールを持っている人じゃない人を見てるんですよ。やっぱりその場にいないと分からないことがありますからね。よし、ここで伊藤さんのオリジナリティを見せてもらいましょう」

ひとりイントロ?湧いてくる泉のような、わぁかわいい。希望が湧いてくるような、心の底から優しくなれるようなきれいな旋律が。志宏さんのオリジナル曲なんだろうか。ちょっと今度は不安な気持ちにさせるような。これだけ曲想がどんどん変わっていくとは、ワクワクドキドキ。森山さんがブラシで参戦。おやOver the rainbowへ。昔森山さんのCDがあったなぁと思い出した。志宏さん自由自在。どんな状況でも書けちゃうじゃないだろうか?どんなシーンでも弾けちゃうんじゃないだろうか?ピアノっていう楽器の底深さを改めて感じた、才能だな〜!

「伊藤さんは今月も来月も演奏していない日はないくらいじゃないですか?」いやほんとびっくり、1月のスケジュール見ると31日間のうち26日演奏してる!聴きたいのがいっぱいあるわ〜!
https://www.shikoupf.com/schedule/
伊「この時期にツアーはいってますからね。またドラム4人もやりたいです」森「ポンタがその気になればですね。怖がって家から出ないらしいですし。今年1年がんばればまたやれるときが来ます」

アフロリズム、Blue Bossa。流暢な言葉を聞いているかのように進んでいく。私の座席から見ると、左側で叩いている森山さんの左腕が伊藤さんのピアノの側面に写って、志宏さんの右腕がまるでシンバルを叩いているように見える。また二人の動きがバッチリ合うからちょうど合成画面みたいになって面白くって。志宏さんのソロはまた多彩、全く隙もないし飽きるということもない。森山さんの渾身のドラムソロ、すごい〜!しかし去年ほとんど叩いてないはずなんだけど、衰えというものを全く感じさせないこの凄さ!おっ、ソロ終わるかと思ったらバカン!とうまくテーマに戻った。拍手拍手。場内明るくなって志宏さんが退場していく。あれ、アンコールは?と思ったらじゃんけん大会になり、スティックのプレゼント。これで終わりじゃちょっと寂しいな、というところで「伊藤志宏さ〜ん、田中信正さ〜ん」と呼び入れる。

サンライズが連弾でスタートする。ノブ君が持ってきた譜面をピアノの中に入れるが、志宏さんに「ボロボロじゃ〜ん」って笑われてる、いやホントに海賊の宝の地図みたいな状態で。まずノブ君が低音の方に位置して「レ・ド・ラ・ソ・ファソ」を弾く、二人でソロを交代、おもしろ〜い!8小節、4小節とめまぐるしく変わる、弾きまくる、場内にも大受け、才能の塊が二人で思う存分の表現を繰り出している。なんかしみじみ。森山さんのソロも勢い衰えず、もう堪能しました!

森「2月に田中さんと演奏してから全部演奏がキャンセルになって、その後ポンタの代わりに札幌でやって、あとalaで(12月)田中さんとやって・・・年末の名古屋LOVELYも今日もどっちかやってどっちかやらないってわけにもいかないので、どっちもやめようかと思ったんですがやっぱりやってみると良いもんですね」パチパチパチ。「やっぱりやってよかったと思いました」ステージにはノブ君が残っている、もしや!

Goodbyeが始まる。きれいに澄んだ音のイントロから深い低音の和音。一瞬の静寂の後テーマに。テーマの1コーラスだけだけど切ないよ・・・森「ありがとうございました!また生きていればお目にかかれると思います」ノブ君立ったまま煙管とボロボロの地図、じゃなかった譜面を持って拍手、そんなの持って拍手するから余計ボロボロになるんじゃ?もう譜面なんか要らないはずの曲なのでは、とあとで訊いたら何年分もの思いやパワーが詰まってるんだって!
ああ、明日も楽しみだ。






[6890]   awkward [URL]      2020/12/26(土) 13:56
 無題
[返信] [引用]
 


2021年ピットイン正月公演、予約残席数僅かとなってきました。お迷いの方は早目のご予約をお願いします。入場者数の制限をし、感染対策も行っていただいております。新型コロナ感染者数が定まらない時期でもあり、「安心してお越しください」とは言えませんが、主催者、出演者、お客様、皆で気を配りあいながら、お楽しみ頂けたら嬉しいです。
 
[6891]   awkward [URL]      2020/12/30(水) 22:37
 2021年1月4日 Jazz Concert
[引用]
 


新型コロナウィルス感染拡大の影響により1月4日は森山が欠場となり、本田珠也さんにお願いすることとなりました。申し訳ございません。何卒ご了承の程よろしくお願い申し上げます。チケットの詳細につきましては新宿ピットインWEBSITEよりご確認ください。

http://pit-inn.com/newarrivals/%e6%9c%ac%e7%94%b0%e7%8f%a0%e4%b9%9f-with-%e4%b8%ad%e5%b1%b1%e6%8b%93%e6%b5%b7/


 
[6892]   awkward [URL]      2020/12/30(水) 23:09
 2021年1月 PitInn公演
[引用]
 


最近の新型コロナ感染拡大に伴う状況から、長期に東京滞在することの不安からこのような措置となりました。年齢と以前の病歴から重症化する恐れがありますこと、何卒ご理解、ご了承の程お願い申し上げます。
本人は今日現在、元気にしております。
その元気を1月2-3日に発揮します。楽しみにしていてください。

<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/zMlrQp-ek4c" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>


 
[6893]   awkward [URL]      2020/12/30(水) 23:32
 Drums Performance
[引用]
 


https://youtu.be/zMlrQp-ek4c





[6888]   awkward [URL]      2020/12/16(水) 21:41
 12/28,29の開演時間変更
[返信] [引用]
 


12/28,29 jazz inn LOVELYの開演時間が19:30から19:00へと変更になりました。
開場時間は変らず18:00のままです。終演は21:00予定。
コロナ禍による対応です。何卒ご理解、ご了承の程よろしくお願い申し上げます。

 
[6889]   管理人      2020/12/16(水) 22:09
 Re:12/28,29の開演時間変更
[引用]
 


あら!それは気をつけないと!





[6887]   awkward [URL]      2020/10/27(火) 23:05
 無題
[返信] [引用]
 


長野市芸術館 MUSIC SHOWER
2021年1月16日(土) open 16:15 start 17:00

https://www.nagano-arts.or.jp/stages/ncac-music-shower_0116/

10/24 前売り開始!





[6886]   awkward [URL]      2020/10/21(水) 23:36
 DUO at ala
[返信] [引用]
 


2020/12/12
森山威男×田中信正DUO at ala
https://www.kpac.or.jp/ala/event/moriyama2020/

11月7日 9時から予約開始!





[6885]   awkward [URL]      2020/09/08(火) 02:20
 NHK-FM The Session 2013 再放送
[返信] [引用]
 


2013年にNHK-FMで放送された「森山威男Small Orchestra」の再放送が決定しました。

渡辺ファイアー,川嶋哲郎,田中邦和,岡崎好朗,中路英明,佐藤芳明,田中信正,加藤真一,森山威男

1.Lamentation[川嶋哲郎]
2.Too Hot[佐藤芳明]
3.Your Son[佐藤芳明]
4.Sunrise[板橋文夫]
5.Good bye[板橋文夫]

https://www4.nhk.or.jp/session/


NHK-FM「セッション2020」『ませひろこQuintet/森山威男Small Orchestra(セッション2013)』
放送日:9月26日(土)午後11:00〜深夜1:00
※インターネット・ラジオ「らじる★らじる」でもお聴きいただけます。また、放送終了後、1週間「聴き逃し」にてストリーミングでお楽しみいただけます。





[6883]   awkward [URL]      2020/09/04(金) 03:24
 SAPPORO CITY JAZZ
[返信] [引用]
 


THEATER JAZZ LIVE 2020の10月6日出演が急遽、決まりました。

https://sapporocityjazz.jp/event/theater-jazz-live-2020/

 
[6884]   管理人      2020/09/04(金) 08:39
 Re:SAPPORO CITY JAZZ
[引用]
 


火曜日!なんてこった・・・・・・(T_T)





[6880]   awkward [URL]      2020/07/08(水) 02:48
 MORIYAMA Jazz Night 2020
[返信] [引用]
 


恒例、MORIYAMA Jazz Night at alaは残念ながら2020年は開催が無くなってしまいました。残念。
それにつきまして、森山から皆様へのメッセージがalaから公開されました。
どうぞ下記URLからご覧ください。

https://www.kpac.or.jp/topics/detail_997.html

 
[6881]   kasumi      2020/07/08(水) 21:02
 Re:MORIYAMA Jazz Night 2020
[引用]
 


過去の総集編映像も公開されておりましたよ。
井上さんやグズラさんが懐かしい…。

https://www.youtube.com/watch?v=4UgkeHCDcXw&feature=youtu.be


 
[6882]   管理人      2020/07/09(木) 11:10
 なつかしい〜
[引用]
 


もうこんなに経つんですねぇ・・・皆さんとても生き生きしてる!
いい映像満載、ファイアーさん盛り上げるなぁ、佐藤くんの腹筋、みんなの不慣れなボックスステップ、もう笑えて・・・






[6879]   管理人      2020/01/07(火) 13:54
 Pitinn レポート
[返信] [引用]
 


1/2 初日
https://www.facebook.com/takeomoriyamadrums/?eid=ARA4ETwVXUMbGhpJEKvSUGNAfT9AXbSsszzntjxacnNcYXKC0ry1Ll4X_vskLPChekHH_6MF7Fk3L1my
https://www.facebook.com/takeomoriyamadrums/?eid=ARA4ETwVXUMbGhpJEKvSUGNAfT9AXbSsszzntjxacnNcYXKC0ry1Ll4X_vskLPChekHH_6MF7Fk3L1my

1/3 二日目
https://www.facebook.com/takeomoriyamadrums/posts/2731990500196264?__tn__=K-R
https://www.facebook.com/takeomoriyamadrums/posts/2732215616840419?__tn__=K-R

1/4 三日目
https://www.facebook.com/takeomoriyamadrums/posts/2737592286302752?__tn__=K-R
https://www.facebook.com/takeomoriyamadrums/posts/2738430719552242?__tn__=K-R









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